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Googleはサンフランシスコでイベント「Google Cloud Next '19」を開催。4月9日(日本時間4月10日未明)に行ったオープニングキーノートで、Kubernetesをベースにアプリケーションのマルチクラウド対応を実現する新サービス「Anthos」の提供開始を発表しました。
新野淳一(本記事は「Publickey」より転載)
新野淳一(本記事は「Publickey」より転載)
ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。
Anthosは、
昨年7月のGoogle Cloud Next '18で発表された「Cloud Services Platform」 の名称を変更し、正式サービスとしたもの。コンテナ化したアプリケーションをオンプレミスとクラウドのどちらでも実行可能にする、ハイブリッドクラウドおよびマルチクラウドのためのプラットフォームです。
Google Cloud上ではGoogle Kubernetes Engine(GKE)上で稼働し、オンプレミスではGKE on Prem上で稼働。さらにAWS上で稼働する様子もデモンストレーションされ、Google以外のクラウドをサポートすることによるマルチクラウド対応を行う方針であることが示されました。
オンプレミスを含むどのクラウド上にアプリケーションがデプロイされていても、Anthosの管理画面から統合管理可能。稼働状況を把握し、セキュリティポリシーを適用。Google Cloud Marketplaceから任意のクラウドへアプリケーションやサービスを投入できます。
Anthosおよびその基盤となるGKEやGKE on PremはGoogleがマネージドサービスとして提供するため、ユーザーはプラットフォームに関する運用を気にすることなく、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドの環境を利用できるようになります。
Anthosのデモでは、まもなくベータ公開される予定の「Anthos Migrate」が紹介されました。
VMwareの仮想マシンでオンプレミスのローカルIPアドレスで運用されているECサイトを、スクリプトでコンテナへ変換。
Google Cloud上でデプロイ。Anthosで管理されるようになりました。コンテナ化で、負荷が高いときには容易にスケールさせられるといったメリットが得られます。
Google Kubernetes Engineは
サービスメッシュ機能が統合されているため 、これを用いたアクセスポリシーの適用が簡単に実現。スクリプトを実行。
これでECサイトのペイメントサービスに対しては、暗号化通信でのみ通信可能という設定がアプリケーションのコードを変更せずに適用できました。
ところで、このECサービスではコンソールから3つのサービスが稼働しているのが分かります。
実はその1つは、Google Cloudではない別のクラウドで稼働中であることが示されました(AWSであることは明示されませんでしたが、画面からAWSで稼働していることが読み取れます)。
オンプレミスでのAnthosの実行環境は、現時点ではGKE on premの稼働条件であるVMware 6.5以上、F5 BIG-IPとされています。
Googleはサーバベンダと協力してAnthosを開発していることを表明し、さまざまなサーバで利用可能になるとしており、またインテルとも協力してAnthosの稼働環境のリファレンスアーキテクチャを作成していくとしています。
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