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- 2015/12/24 掲載
エイチ・アイ・エスが6期連続増収増益 円安、情勢不安に負けない「手堅さ」の秘密
国内事業で注目は訪日事業、ハウステンボス
増収の理由として挙げられるのが事業環境の変化、いわゆる海外からのインバウンド消費だ。
各地の観光振興や中国や東南アジア諸国の世界遺産登録などを背景として、国内需要が伸びている。日本政府観光局の発表によれば、2015年上半期の訪日外国人数は前年同期比46%増の914万人となり、日本人出国者を初めて上回った。
海外からの外国人観光客の増加を受けて、エイチ・アイ・エスは訪日事業が好調である。店舗展開としてはタイに29拠点、インドネシアに17拠点も置き、ローカル向け拠点を増やしている。現在のところ、国内303拠点、海外62カ国130都市200拠点を構えており、拠点は昨年から27拠点増加している。
特に好調なのが、中国からの観光客だ。訪日専門チームを編成して個人旅行の取り組みを強化を進めている。東南アジアからの来日も大きく伸び、引き続き好調である。台湾やマレーシアの現地で開催されたトラベルフェアに出展して認知度を向上させるなど、地道な活動が功を奏したといえるだろう。
国内事業ではハウステンボスの事業が好調である。開業以来赤字続きだったハウステンボスは、2010年にエイチ・アイ・エスの支援が決定してから半年後に黒字化を達成。2014年10月~今年9月の年間入場者数は15年ぶりに300万人を突破し、売上は124%増の325億円、営業利益は94億円と好調である。2015年7月には、ハウステンボスに受付やコンシェルジュサービスをロボットが行うスマートホテル「変なホテル」を開業するなど、新たな一手にも注目される。
【次ページ】テロの影響は限定的、全体的に好調
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