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  • 2015/10/02 掲載

「これが他社に真似できますか」元AWS 玉川憲氏が立ち上げたソラコムってどんな会社?

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9月30日に、これまでにないIoT向け通信サービスを発表したソラコム。同社のビジネスは、クラウド上にキャリアグレードのパケット交換機能をソフトウェアとして実装したことを基盤にしています。
 ソフトウェアとして実装したことにより、APIを含むさまざまな機能追加の可能性が生まれることが同社最大のセールスポイントであり、一方でクラウド上で実装することにより、高価なハードウェア投資を不要とし(キャリアグレードの交換機を購入することはそもそもスタートアップには困難だろう)、しかもクラウドの従量課金を活用することで、ユーザーが少数であれば同社がクラウドに支払う金額も少額、ユーザーが増えてくればそれに比例してシステムをスケールアウトできるという利点を得ています。

 ソラコムはどのように自社の核となるソフトウェアを実装し、ビジネスモデルを組み立てているのでしょうか。代表取締役社長 玉川憲氏に聞きました。

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Amazonクラウドの価格体系に影響を受けた

──ソラコムのビジネスモデルは?

玉川氏:最大の収入源はデータ通信の料金体系です。原価に対して私たちのコストをちょっとだけ乗せています。サービスをどのように利用していただいたとしても、通信していただかなかったとしても、私たちのビジネスとなるように設定しています。もちろんSORACOM Beamのようなサービスも同様です。

──価格表を見ると、AWSの料金体系に影響を受けているように見えます。

玉川氏:影響は受けていますね。基本的にはフェアプライスとオープンプライス。どのお客様もわけへだてなく同じ価格です。そしてサステナブルな価格体系、例えばここをこうすると無料になる、といった悪用がされない価格体系にも気を配りました。

──Amazonクラウドの上に、キャリアグレードの交換機をソフトウェアで実装するというのは非常にチャレンジングに見えます。どのように開発したのでしょう?

玉川氏:CTOの安川(安川健太氏)はもともとテレコムベンダの研究所にいて、そうした経験がありました。ほかにもキャリア出身のエンジニアがいます。

 交換機の部分だけではなく、計測や課金、Beamといった機能をプラットフォームとしてゆがみのない形で作るというのはチャレンジングで面白いいところでした。

 設計思想としてはAPIを使ってマイクロサービス的な構造にしています。ネットワークサービスのコアの部分、Webフロント部分、課金や監視の部分がきれいに分かれています。

 開発していて、あらためてAWSは便利だなと思いました。性能や耐障害性についても、AWSのうえでテストや実装などに必要な部品が揃っていますし。

【次ページ】 開発期間や人数は?
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