- 会員限定
- 2015/05/19 掲載
世界は日本のカジノ法案を過剰に期待、東大卒プロポーカー木原直哉氏に聞くIRの可能性
勝てば9億円、負ければゼロというポーカーの世界
──プロポーカーというのは、どういうお仕事なのでしょうか?木原氏:ポーカーでお金を稼ぐ方法は、大きく分けて2種類あります。1つはトーナメントで、もう1つはキャッシュゲームと呼ばれるものです。トーナメントというのは、いわゆる大会です。参加費を払い、タイトルと賞金をかけて勝ちを競います。キャッシュゲームというのは、麻雀でいうところのフリー雀荘のようなものです。知らない人と集まって、その中で勝ちを競います。
いずれにしても基本的には、カジノに行ったり、あるいは最近ではオンライン上でポーカーをやって、トータルで勝つという仕事です。1日や1週間単位では負けることもありますが、トータルでは勝つので、それで生計を立てます。
──トーナメントというのは、木原さんが優勝された2012年のワールド・シリーズ・ポーカー(WSOP)のような大会のことですね。
木原氏:世界中のポーカープレイヤーにとって、1年で最も気合の入る大会が毎年5~7月にアメリカのラスベガスで行われるWSOPです。ポーカーの大会にも大小いろいろな種類のものがあり、その中でオリンピックや世界選手権のような大会がWSOPです。そこでは60個のイベントがあって、私が3年前に優勝しているのは、そのうちの1個です。
ただし、私は60個あるタイトルの1つを取っただけで、世界チャンピオンではありません。1番最後にメインイベントがあって、その優勝者が本当の世界チャンピオンです。
──それにしても50万ドルの賞金とはすごいですね。賞金はどこから出てくるのでしょうか。スポンサーなどがつくのでしょうか。
木原氏:多くはスポンサーなどがつくことはありません。参加者から集めた参加費の合計です。世界選手権のメインイベントは参加費が1万ドルです。今のレートだと120万円でしょうか。1万ドルをおおよそ7000人が払います。
そのうち、運営側が6%のマージンを取るので、6500万ドルくらいが賞金総額になります。年によって分配方法は多少異なるのですが、今年は1位に800万ドル(約9億円)が支払われるはずです。9位までに入ったら100万ドルですね。そして普通は7000人参加だと700人、10人に1人が入賞です。入賞するとだいたい2倍になります。
──10分の1に入らないと賞金はもらえないのでしょうか?
木原氏:10分の1に入らないと0です。だから、100%運だけのゲームであれば、1万ドル払っても10回中9回はそのまま消えることになります。
【次ページ】世界は、日本のカジノ法案を「過剰に期待」している
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
投稿したコメントを
削除しますか?
あなたの投稿コメント編集
通報
報告が完了しました
必要な会員情報が不足しています。
必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。
-
記事閲覧数の制限なし
-
[お気に入り]ボタンでの記事取り置き
-
タグフォロー
-
おすすめコンテンツの表示
詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!
「」さんのブロックを解除しますか?
ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。
ブロック
さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。
さんをブロックしますか?
ブロック
ブロックが完了しました
ブロック解除
ブロック解除が完了しました