• 会員限定
  • 2014/05/22 掲載

Googleが投資した「Tamr」とは? 使うほどに賢くなるデータウェアハウス

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
記事をお気に入りリストに登録することができます。
データベースの大御所として知られるマイケル・ストーンブレイカー氏。IngresやPostgresといったリレーショナルデータベースの先駆けとなる製品を開発、InformixのCTOを務め、またカラム型データベースのVerticaを創業、最近ではVoltDBを創業するなど、データベースの先端技術を商用化し続けてきました。
Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

 そのストーンブレイカー氏が共同創業者として立ち上げた企業が「Tamr」(テイマーと発音するようです)です。同社は5月19日、Google Venturesなどから1600万ドル(約16億円)の投資を受けるのと同時に、同社製品(社名と同じTamr)を発表しました

高度なデータウェアハウスをほぼ自動的に作ってくれる

 Tamrとは、これまでストーンブレイカー氏が関わってきたようなリレーショナルデータベースやNoSQLデータベースとはまた違う分野の製品となっています。プレスリリースでは、次のように説明されています。

 Tamr’s scalable platform for data curation lets businesses connect and enrich all their data, including internal data sources and external public data sources, as well as feeds from the Internet of Things.

 Tamrのデータキュレーション向けスケーラブルプラットフォームは、データをビジネスにつなげ、より活用できるようにします。そこには社内のデータソースや社外の公開されているデータソース、そしてInternet of Thingも含まれます。

 仕組みを図にしたものをTamrのWebサイトから引用しましょう。社内あるExcelシートなども含むさまざまなデータ、データベースをTamrは関連付け、整理、統合し、分析しやすくしてくれる、というもの。それを実現するために機械学習などのアルゴリズムを用い、さらに不明な点は人間にシンプルな質問として投げかけてくれます。

photo

 機械学習によってTamrは使うほどに賢くなってくれるとのこと。つまり、データ分析に活用できる高度なデータウェアハウスを半自動で作ってくれるソフトウェアといえそうです。

 Tamrは「野生動物の調教師」を意味する英単語「Tamer」のeを省略したものに相当します。あちこちに点在し、しかも膨れ上がっていくデータを手なずけるためのソフトウェアという意味に重ねているのではないでしょうか。

データキュレーションの自動化へ

この続きは会員限定(完全無料)です

ここから先は「ビジネス+IT」会員に登録された方のみ、ご覧いただけます。

今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。

すべて無料!ビジネスやITに役立つメリット満載!

  • ここでしか見られない

    1万本超のオリジナル記事が無料で閲覧可能

  • 多角的にニュース理解

    各界の専門家がコメンテーターとして活躍中!

  • スグ役立つ会員特典

    資料、デモ動画などを無料で閲覧可能!セミナーにご招待

  • レコメンド機能

    ​あなたに合わせた記事表示!メールマガジンで新着通知

関連タグ

関連コンテンツ

東京都

データ活用の最大化で事業成長を加速

創業5年で急成長を続け、ユーザー数200万人を超えるソリューションを提供するテックタッチと、あらゆる人にデータという武器ををミッションに掲げ、企業でのデータの活用を推進するノウンズ。 両社の共通は「データをビジネスに活用する」「だれもが最新テクノロジーを使ってビジネスを推進する」という現代社会の経営資源の中核を担うソリューションを提供していること。 この現代のビジネスに欠かせないデータと、最新テクノロジーをどのように組織にインストールしていくのかー。多くの経営層の課題とも言えるデータ活用、レガシー基盤からの脱却について、両社がどのように実践しているのか、本セミナーでは事例を用いて解説していきます。 参加のメリット: 1. 実践的な知識の獲得: データを活用して事業を推進するCTOからの実践例をお聞きいただけます。参加者は理論だけでなく、現場での実践に役立つスキルや戦略を聞くことができます。 2. 業界のトップエキスパートからの学び: データ分析や企業価値最大化において実績のある業界のトップエキスパートからの経験や知識から学ぶことで、参加者は最新のトレンドや成功の秘訣を知ることができます。 3. ネットワーキングの機会: セミナーにご参加の方々の業界を超えたネットワーキングを構築できます。 データを事業に活用する為に同じ課題を持つビジネスリーダーとの交流ができます。 4. オフラインならではの双方向によるコミュニケーション: 当日は質疑応答の時間や、ネットワーキングを活用して、実践しているビジネスリーダーに質問することもできます

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます