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  • 2024/06/07 掲載

クラウド型データベース比較19社、ガートナーが解説するAWSやグーグルらの動向と導入法

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DBaaS(Database as a Service)の利用拡大はじめ、クラウド型データベース管理システム(以下、クラウドDBMS)市場が拡大している。Amazon Web Services(AWS)やグーグル、マイクロソフト、オラクルといった大手に加えて、DatabricksやSnowflakeなどの新興企業を含めた各社は差別化に向けて独自色の打ち出しに懸命だ。一方、ユーザー側に目を転じると、使いこなしに苦労するところも少なくない。ガートナー シニア ディレクター,アナリストのシンユウ・グ氏がガートナーの各種調査を基に、クラウドDBMS市場の現状とベンダー19社の動向を紹介するとともに、ユーザー企業が直面している課題とその打開策について解説する。
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データベース管理システムの市場全体のうち、クラウドDBMS市場が占める割合が高くなってきている
(出典:ガートナー(2024年5月))

データベース管理システム市場の6割がクラウドに

 クラウドファーストを追い風に、クラウドデータベース管理システム(クラウドDBMS)市場が急拡大中だ。ガートナーの調査によれば、オンプレミスを含めた2023年のグローバルのデータベース市場は前年比12.8%増の1,023億米ドルに到達。うち、クラウドDBMS市場は対前年比20.4%増の624億米ドルとすでに全体の6割を占める。

 「クラウドDBMS市場の急速な立ち上がりを踏まえ、ガートナーではその売り上げが2027年までにDBMS市場全体の70%以上を占めると予測しています」と語るのはガートナー シニア ディレクター,アナリストのシンユウ・グ氏だ。

「しかし、その達成時期は2024年中にまで前倒しされる見込みです。そこで確実に言えるのは、クラウドDBMSは未来ではなく、すでに現在の有力な選択肢になっているということです」(グ氏)

 ガートナーはDBMSに関して、これ以外に2つの予測を行っている。1つ目が、「IT部門の55%は2025年までにデータエコシステムを採用し、ベンダー環境を40%集約する」だ。データエコシステムとは何かをかみ砕いて説明すれば、DBMSベンダーとCSP(クラウドソリューションプロバイダー)などとのパートナーシップにより提供される環境だ。

 データベースは何らかの目的のためのデータの器として利用され、今後の売り上げ向上のためには、より多くのパートナーと組んでの用途拡大が欠かせない。

 グ氏は、「事前の最適化により、導入もそれだけ容易となり、環境もそれだけシンプルになります。パートナーシップを築けないDBMSベンダーはいずれ市場から退場を命じられる可能性が高く、クラウドDBMSの選定にはその点への注意が必要です」とアドバイスする。

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ガートナー
シニア ディレクター,アナリスト
シンユウ・グ氏

 2つ目が、「リレーショナルDBMS製品は2027年までに、NoSQLの競合製品の実用的な機能の80%を備える」だ。

 データベースは管理するデータごとに現状、いくつかの種類があるが、「リレーショナルやベクトル、グラフなどの多様なデータ管理のための機能強化が現在進行形で進んでいます。将来的に非常に特殊な用途を除き、DBMS市場は1つに収束していくはずです」とグ氏は解説する。

 ガートナーはクラウドDBMSにより創出されるイノベーションの“広さ”と“深さ”を高く評価し、2022年からMagic Quadrantの作成に着手している。では、2023年12月の最新版においてガートナーは各社をどう評価しているのか。

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クラウドDBMS市場はAWSやマイクロソフト、グーグル、オラクルなどがひしめき合う
(次ページで詳しく解説します)
【次ページ】クラウドDBMSリーダー3+5社、全19社の概要
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