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- 2013/12/24 掲載
Web標準化の関係者5人が対談、標準化の現実と前進のための処方箋(後編)
HTML5 Conference 2013
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Web標準化の関係者5人が対談、標準化の現実と前進のための処方箋(前編)

Webの標準化に貢献すると仕様書に名前が載る
及川 もしもWeb技術の標準化に貢献したい、と思ったときに、どんな方法があるのか。それから、標準化に貢献するとこんないいことがあるよ、ということをこの会場にいる人を説得するとしたらどう説明できるでしょうか。小松 もちろんスペックを書くことや実装をすることはコントリビュートだと思いますが、ここにいるほとんどの方の開発者目線でいうと、その仕様自体にリクワイヤメントがあるというのを示すのも僕はコントリビュートなんじゃないかなと思います。
新しめのAPIが出たときにデモやサンプルを作るとか、「これは面白いな」と思ってブログで紹介するとか。それによってその仕様に対する要望や、実際にこう使うといったことやここが問題だと書くことが、コントリビュートでありフィードバックだと思います。
そう考えると、コントリュビュートしたことのある人は(この会場にも)結構いるのではないかと思います。
矢倉 例えば仕様にささいなエラー、タイポでもいいですし、アルゴリズムを読んでちょっとこれはおかしいのではと思うところをつついたり、例えばHTMLにRubyという(ルビを振るための)要素がありますが、その例を見たときに日本語がおかしいとか、それをレンダリングしたときにあんまりよくないと思ったら指摘するとか。そこに明るくないエディターもいるので感謝されたりします。
及川 バグをファイルして採用されると、仕様のAcknowledgements(謝辞)に載りますよね。
矢倉 はい。僕もHTML5仕様のAcknowledgementsに乗ってるんですけど、それはタイポを指摘しただけです。
及川 世界の標準化に自分の名前が入るって、嬉しくないですか?
矢倉 タイポじゃなくても「これ、こういう意味ですよね? 違うの? それ読みにくいんだけど」って指摘して文章を変えてもらって、それで謝辞に載るっていうテクニックもあります(笑)
安田 新しいAPIを紹介するブログやデモサイトを作るのは、スペックを書いている人にはめちゃめちゃありがたいことで、そういうのがあると、実はスペックを書いていて自分でもよく分からないところがあったりするので、実際に使ってもらうと、ああ間違ってたんだなとか、こういう使い方があるんだなと分かる。
特にデモサイトは言語を越えてシェアされることがあるので、あっという間に広がってエディターの耳にも入ります。Webで「おかしいな」と思うことがあったら自分たちでよくすることに携われるので、ぜひやってほしいです。
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