- 2013/09/12 掲載
米アップル株が急落、iPhone 5cの価格に落胆か 中国市場展開を懸念

発表では、iPhone 5cの価格は、2年間の通信契約ありの場合に99ドルだったが、一括購入の場合は米国で549ドル(5万5,000円)、中国では733ドル(約7万3,000円)となる。
この価格は新興国市場で展開するには高すぎる一方、先進国市場では上位モデルと食い合いが発生する可能性があり、投資判断の下方修正につながったとみられている。さらに10日の中国での発表会では、世界最大の通信事業者であるチャイナ・モバイル(中国移動通信)での展開を正式に発表できなかったことも悲観視された。
アップルの株価は2012年の9月につけた700ドルから下落の一途をたどっている。2013年6月末からは新機種の登場期待で25%ほど上昇していたが、それでも10日の終値で500ドル足らず。11日のNASDAQ市場ではそこから一時464.81ドルまで下落、終値で5.4%の下落、467.71ドルとなった。
米調査会社の2017年の国別モバイル端末出荷数予測によれば、中国が3億3000万台のトップで、2位の米国1億6500万台、3位のインド1億台を大きく上回っている。今回の廉価版製品の予想以上に価格が高かったため、中国市場での普及懸念が高まった形だ。なお、2013年第2四半期のアップルの中国でのシェアは5%と低迷している。
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