ソフトバンク、スプリントの買収完了　社名からネクステル除く

　スプリントの株式の約78％を約216億ドルで取得。持株会社は社名からネクステルを除き、「スプリント（Sprint Corporation）」とし（下記の図では新スプリントとなっている）、従来のスプリント・ネクステルは「スプリント・コミュニケーションズ（Sprint Communications）」となる（下記の図ではスプリントとなっている）。


　新スプリントでは、ダン・ヘッセ氏がCEOを継続、ソフトバンク側からは孫正義社長が会長に、ロナルド・フィッシャー取締役が副会長にそれぞれ就任した。さらに安全保障問題の担当として、マイク・マレン前米軍統合参謀本部議長が就任している。

　ソフトバンクとスプリントを合わせると契約数は約9700万件。世界3位の規模となる。米国単体でみるとスプリントはベライゾン、AT&Tに続く3位だが、今回スプリントが買収したクリアワイヤが持つ多くの周波数帯、ソフトバンクグループとの統合シナジーを活用することで、2強を追い上げる構え。