- 2013/06/12 掲載
日本IBM、企業のビッグデータ活用を強化するBI基盤製品の最新版を提供
最新版となるV10.2.1は、ビジネスにBIを活用する企業からの要望にもとづき、分析対象データの量および種類の爆発的な増加や、多様化する分析結果の表示・表現のニーズへの対応の強化、そして処理のさらなる迅速化のためのパフォーマンスの強化など、新たな機能の追加や拡張を実施したという。

ビッグデータの活用においては、Hadoop上にある多様かつ膨大なデータ、並びにストリーム・コンピューティングによるリアルタイム・データとの連携を実現。IBMのHadoop基盤を構築するソフトウェア製品「IBM InfoSphere BigInsights」、並びにCloudera、Houstonworks、Amazon Elastic MapReduceなど、主要なHadoop基盤との連携が可能になっている。
より多角的かつ視覚的な表示・表現の機能においては、ユーザーの多様化する要望を実現する機能「RAVE(Rapidly Adaptive Visualization Engine)」を実装。RAVEは、同社のもつ先進的な視覚化におけるテクノロジーの知見や経験を集結したエンジンであり、ビッグデータを可視化し、より視覚的に表現することができるという。また、VizJSON(視覚化に関するJava Scriptの表記法)に対応しており、あらかじめ登録されているグラフ表記に加え、ユーザーによる新規のグラフやグラフ属性の柔軟な追加やカスタマイズが可能。業界別などさまざまなニーズに特化した表現や、Webとモバイルで差異のないインターフェイスを可能にするなど、場所や場面を選ばずに新たな洞察を提供でき、ビジネスの迅速な意思決定を支援する。
パフォーマンスの向上においては、インメモリーDB上のデータをBI分析のために呼び出し構成するための機能「Dynamic Cube」を拡張し、メモリー使用効率の最適化などによる処理の高速化を実現。とくに、IBMのハイブリッド・データベース基盤ソフトウェア「IBM DB2」の最新版(V10.5)が搭載する高速データ分析処理機能「BLUアクセラレーター」との連携により、従来のDB2(V10.1)との連携に比べ、分析のためのデータの読み込み速度は18倍、クリックしてから結果を表示するまでの応答時間は14倍、それぞれ高速化しているという。
また、オフラインでも利用できるレポート機能「Activeレポート」の構造や圧縮技術を改良。これにより、従来の10倍のデータを用いたレポートの作成が可能になり、また、モバイル端末から読み込むレポートの表示速度の向上を実現している。
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