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- 2012/08/21 掲載
企業でスマホを利用する際の盲点、危険性を認識していても使ってしまうWi-Fiの野良スポット
Wi-Fi接続は単なる「迂回路」ではなくなりつつある
Wi-Fiスポットの設置では遅れていたNTTドコモも、端末のスマートフォン化戦略に伴うデータトラフィックが回線の帯域を圧迫するとして、Wi-Fi接続との併用を店頭の説明などでも奨励しはじめた。他の通信キャリアにとっても、増大を続けるネットワークトラフィックをさばくためには、データのオフロード(迂回路)強化は喫緊の課題となりつつある。また、ユーザーの目線で見ても、自宅に高速な固定回線とモバイルルーターがある場合、家の中ではWi-Fi接続が主流となりつつある。ダウンロードやストリーミングの安定性や速度では、3GやLTEより自宅Wi-Fiが勝るからだ。
数年前は、3.9Gや4Gの時代になれば、屋外のWi-FiスポットやWiMAXまで必要なくなるのでは、といった議論さえ交わされていたが、急激なモバイルデバイス市場の成長は、複数のネットワークによる迂回路がなければサービスもままならない状況を作り出している。
このように、あらためてWi-Fiが注目される中、今年の5月にカスペルスキーが発表したレポート『Digital Consumer’s Online Trends and Risks』が興味深い。調査対象はロシア、EU、北米と日本国外が主流だが、日本企業が得られる知見も少なくないだろう。
【次ページ】スマートフォンの半数以上が「野良スポット」に接続
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