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全国の企業(従業員規模30人以上)を対象にした、オフィスで使用するカラーコピー機およびカラープリンターの顧客満足度調査によれば、カラーコピー機、カラープリンターの両製品の満足度で富士ゼロックスが1位になった。また、同調査によれば、7割超の中小企業、8割超の大企業が社内文書の電子化やセキュリティ管理強化に課題を抱えていることが明らかになった。J.D. パワー アジア・パシフィックが発表した。
J.D. パワー アジア・パシフィックは8日、2012年の日本のカラーコピー機顧客満足度調査およびカラープリンター顧客満足度調査の結果を発表した。
この調査は、全国の企業(従業員規模30人以上)を対象に、オフィスで使用するカラーコピー機およびカラープリンターの顧客満足度を調べたもの。調査は2012年5月に実施し、カラーコピー機は6,162社から、カラープリンターは2,400社から回答を得た。
カラーコピー機は、プリント機能、ファクシミリ機能、スキャン機能などを利用できるデジタル複合機を対象として実施。プリンターをベースとするような卓上小型機やインクジェット複合機、またアナログコピー機については調査対象外となっている。
カラープリンタは、レーザー方式(LED方式を含む)の単機能カラープリンターを対象として実施。インクジェット(バブルジェット)、熱転写など、レーザー方式以外のプリンター、およびプリンターとして使用している複合機は調査対象外となっている。
本調査では、各機器における総合的な顧客満足度に影響を与える4つのファクター(領域)を設定し、各ファクターの詳細評価項目に関するユーザーの評価をもとに総合満足度スコアを算出した(1,000ポイント満点)。
ファクターごとの総合満足度に対する影響度は、カラーコピー機では「商品」40%、「コスト」20%、「販売店の対応」18%、「保守サービス」23%となった。カラープリンターでは「商品」40%、「コスト」32%、「販売店の対応」18%、「保守サービス」9%となった。
カラーコピー機の顧客満足度ランキングは、富士ゼロックスが第1位(総合満足度スコア666ポイント)となった。第2位にリコー(同649ポイント)、第3位はキヤノンとコニカミノルタの2社が同スコア(同646ポイント)で続いた。
富士ゼロックスは、「商品」および「販売店の対応」の2つのファクターで最も高い評価を得た。2位のリコーは、「商品」や「販売店の対応」においてトップスコアに次ぐ評価を得ている。キヤノンは「保守サービス」が、コニカミノルタは「コスト」がそれぞれトップスコアとなった。
カラープリンターの顧客満足度ランキングでも、富士ゼロックスが第1位(総合満足度スコア607ポイント)となった。以下、第2位はリコー(同593ポイント)、第3位はキヤノン(同573ポイント)となった。
富士ゼロックスは、「商品」、「コスト」および「販売店の対応」の3つのファクターでトップスコアとなった。2位のリコーは「保守サービス」においてトップの評価を得た。
【次ページ】7割超の中小企業、8割超の大企業が文書管理に課題
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