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- 2012/07/04 掲載
SNS時代にメールマーケティングは終焉するか?「購入の最後のひと押し」が得意なメールを最大限に活用する
新時代のメールマーケティング
ザッカーバーグが言うように、メールは終焉するのか?
「メールの将来について、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグが刺激的な発言をしています。いずれ、メールによるコミュニケーションの終焉がやってくると。ここ数年、確かにそういう風潮があるので、我々もこの問題については真剣に考えています」ユミルリンクは1999年に設立され、当初は大規模コミュニティサイトの構築を手がけていたが、2002年にサイバーエージェントのグループ会社となった。同年、一般第二種電気通信事業者に認定され、メール配信システムの開発・発売に着手。その後、サイボウズの傘下に収まり、独自技術を活かしたメール配信サービスに軸足を置き、現在に至っている。清水氏は3代目の代表だ。もともとIT関連とは無縁の業界に身を置いていたが、2000年前後のITブームの到来とともに、この業界に飛び込んだという。
2000年ごろから、いわゆる「Web2.0」というキーワードが出てきて、いろいろなコミュニケーションツールが登場し、利用方法もさまざまな変遷をたどってきた。その流れの中で、登場しては廃れていくツールも多かった。しかし、まだメールは長い間生き残っている。これは一体なぜなのだろうか?
「あくまで私見ですが、メールは人類に脈々と受け継がれてきた手紙文化との親和性が高いからだと感じています。手紙のように書いて、送って、開封して、読むというプロセスが、脈々と培ってきた通信というものに本質的に近いのではないでしょうか」
と清水氏は分析する。そして現在までメールの需要は増え続けており、「今後もなだらかに伸び、決してメール自体がなくなるものではない」と見ている。実際にメールは、もはや社会インフラの一部として完全に定着している感がある。法人のマーケティングツールとして大いに活用され、企業にとって、販売・集客の促進やタイミングを逃さない貴重な情報発信の手法として欠かせないだろう。
メールマーケティングを本業としてきた清水氏は、「一貫して重要なことは、何をメールで発信し、どういうことを消費者に問いかけていくのか、そしてメールの内容をどのように充実していくか? という点が大切で、その本質は変わっていません」と語る。昔は単純にメールを送るだけだったが、最近では企業側も消費者を分析し、ターゲティングを明確にしたうえで、ピンポイントに配信することが多くなってきた。「送信先のユーザーごとに、どのようなことに興味を持っているのかを分析し、オートメーションでコンテンツを生成していくような手法が取られています」という。
メールは“購入の最後のひと押し”に。SNSとの連携で相乗効果を
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