- 2012/01/26 掲載
資生堂、チュニジアで化粧品を販売 アフリカ市場で3か国目
チュニジアにおける日本の化粧品ブランドとしては初の市場参入となる。 また、アフリカ市場での展開は、2009年のモロッコ王国、2010年の南アフリカ共和国に続く3カ国目となり、今回の同国への参入にて、資生堂化粧品の販売は世界88の国と地域(日本含む)となる。
資生堂では、「日本をオリジンとし、アジアを代表するグローバルプレイヤー」を目指し、「成長軌道に乗る」ことをとテーマとした3カ年計画(2011年-2013年)に取り組んでおり、国内事業の活性化とともに、グローバル化の加速に注力している。
この計画では、4つの成長戦略を掲げ、そのひとつである「ニューフロンティア戦略」のなかで、中国に続く、次の成長エンジンづくりとして、今後の成長が期待される新興国への対応強化を進めている。2012年1月から、トルコ共和国にて合弁会社「資生堂トルコ」による営業を開始し、また、インドでは現地ニーズの把握と市場調査を目的とした「資生堂インド駐在員事務所」を開設した。
さらに、2012年5月からは、アメリカ、日本に続き世界3位の化粧品市場であるブラジルでの展開強化にむけ、100%子会社の「資生堂ブラジル」を通じて、北米の子会社ブランド「ベアミネラル」を投入する予定。
チュニジアは、こここ数年は年率5%の経済成長を継続している。化粧品市場についても、地元資本の高級化粧品専門店の販売網が整備されつつあり、欧米の大手化粧品ブランドが購入できるようになったという。こうした背景のもと、2010年度の化粧品市場規模は、前年対比でプラス10%弱の9,600万ディナール(約50億円)と拡大していることから、市場参入の環境が整ったと判断し、「SHISEIDO」ブランドのプレゼンスの確立に取り組むという。
今回、資生堂製品を取り扱う「UTICグループ」は、1968年に創業したチュニジアを代表するコングロマリットで、流通・小売部門を主力とし、製造業からサービス業に至るまで幅広く事業を展開している。なかでも、化粧品の販売においては、2000年より、フランスを本拠地とする世界的な高級化粧品系列「マリオノ」との技術協力を通じ、販売・マーケティングのノウハウを取り入れるなど、高級化粧品のスキンケアやメーキャップの販売で実績を持つという。今回、UTICグループのなかで化粧品の輸入・販売を手掛ける「ユリッセ・ネゴス社」を通じ、初年度となる2012年は10店からスタートし、2014年には約20店での取り扱いを目指すという。
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