米IBM、新CEOに上級副社長のロメッティ氏が就任　同社初の女性CEO

　ロメッティ氏はノースウェスタン大学にてコンピューター科学と電気工学を学んだあと、1981年にシステムエンジニアとしてIBMに入社した。IBMグローバル・サービスの米国事業、ならびにIBMグローバル・インシュアランス＆ファイナンシャル・サービス部門のゼネラル・マネージャーなどの要職を歴任し、IBMグローバル・ビジネス・サービス事業担当の上級副社長職では、2002年から米プライスウォーターハウスクーパーズ・コンサルティングの買収と統合を成功させ、10万人以上のビジネス・コンサルタントとサービスの専門家から構成されるグローバル・チームを創りあげた。

　パルミサーノ氏は「ジニー・ロメッティはこの10年の間に、IBMグローバル・ビジネス・サービス部門の設立から新興国市場の開拓まで、IBMの最も重要なビジネスをいくつも成功に導いてきた」とこれまでの実績を評価した。

　2002年にCEOに就任したパルミサーノ氏は、在任期間中、PC、プリンター、ハードディスク・ドライブなどのコモディティ事業から撤退し、高付加価値の事業やテクノロジーに積極的に投資。また中国、インド、ブラジル、ロシアをはじめ多くの新興国市場を切り開き、IBMを多国籍企業からグローバルに統合された企業（GIE；Globally Integrated Enterprise）に変革した。2008年には、スマーター・プラネット（Smarter Planet）を打ち出し、次代の情報技術に関するIBMのビジョンと、それがビジネスや社会にもたらすインパクトについて提唱した。