- 2011/10/25 掲載
デスクトップ仮想化:導入時の課題、複数の技術を最適に組み合わせるコツ
ハイブリッド+周辺技術との組み合わせが重要
再び注目を集めるデスクトップの仮想化
しかし、ここにきて「デスクトップ仮想化」は再び注目を集めつつある。背景の1つは技術の進歩だ。特定のアプリケーションだけを仮想化して配信したり、仮想マシンをサーバ側で集中管理してデスクトップを配信するVDIなど、技術の進歩が目覚ましく、より業務にマッチして導入できるようになったこと。さらに、パフォーマンスも進化し、従来は物理環境でしかできないと考えられていた高負荷作業も行えるようになった。
また、大手企業を中心にサーバ仮想化が急速に浸透した結果、次はデスクトップという気運が高まっている面もあるようだ。
こうした動きについて、12年にわたって仮想デスクトップ関連事業に取り組んできたアシストの岡田昌徳氏は次のように説明する。
「デスクトップ仮想化が注目される理由は今もセキュリティがもっとも大きいです。クライアントに情報を置かないメリットは、昔から変わっていません。最近の傾向としてあげられるもう1つの理由は、ワークスタイルの変化です。3.11の東日本大震災以降、顕著な動きとしてみられ、弊社でも1割程度の社員は週一回のペースで在宅勤務をしています。さらに従来の携帯電話よりも劇的にユーザビリティが改善したスマートフォンやタブレットからアクセスしたいという要望もデスクトップ仮想化が注目される理由の1つと言えるのではないでしょうか。」(岡田氏)
デスクトップ仮想化を導入する際のポイント
「我々がおすすめしているのは、業務を切り出して段階的に仮想化を進めるという方法です。たとえば、在宅勤務のようにこれまでやってこなかった業務から着手すれば、本来の業務へのリスクを抑えられます。業務を切り出してパイロット的に仮想化を進めていくことで、お客さまの業務に本当に適した仮想化テクノロジーが見えてきます。」(斎藤氏)
実際に、アプリケーションの仮想化からスタートして、最終的にはすべてのPCをシンクライアント化した企業もあったという。この企業は、その後いくつかの吸収合併も経験したが大きなトラブルもなく、東日本大震災の際にも、通常とまったく同様に業務を継続できた。担当者はデスクトップ仮想化がなければ、この大波は乗り切れなかったとその意義を語ったという。こうした業務の柔軟性を確保できるのもデスクトップ仮想化の大きな魅力と言えよう。
【次ページ】ハイブリッド+周辺技術との組み合わせが必要に
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
投稿したコメントを
削除しますか?
あなたの投稿コメント編集
通報
報告が完了しました
必要な会員情報が不足しています。
必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。
-
記事閲覧数の制限なし
-
[お気に入り]ボタンでの記事取り置き
-
タグフォロー
-
おすすめコンテンツの表示
詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!
「」さんのブロックを解除しますか?
ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。
ブロック
さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。
さんをブロックしますか?
ブロック
ブロックが完了しました
ブロック解除
ブロック解除が完了しました