• 2011/10/18 掲載

富士通、世界最高速となる毎秒1TBのPCクラスタシステムを開発

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富士通は17日、PCクラスタのファイルシステムを構築するスケーラブルファイルシステムソフトウェア「FEFS」を新たに開発し、本日より販売を開始すると発表した。
 コンピュータ上で行う解析やシミュレーションは、コスト削減や開発期間の短縮などの点から、製造業だけでなく、多くの産業で活用されており、その主流になりつつあるのが、複数台のPCサーバを並列処理させるPCクラスタシステム。昨今では、PCクラスタシステムの高性能化に伴い、ファイルシステム側において性能のボトルネックが発生する場合があり、ファイルシステムにおける高速な大量データ処理の必要性が高まっていた。

 今回富士通が新たに開発したソフトウェア「FEFS」を用いると、計算ノードからの大量データの読み込み・書き込みの高速並列分散処理が可能になるという。

 「FEFS」はオープンソース・ソフトウェア「Lustre」をベースに、独自機能を追加。「Lustre」の約1~3倍となる、1秒間に数万個のファイル生成が可能なメタデータ操作性能を実現した。

 PCクラスタシステムにおいて、計算ノードからの大量データの読み込み・書き込みの高速並列分散処理を可能にし、計算ノードとファイルシステム間の総スループット値は最大1TB/sを実現した。富士通によれば、これは世界最高速度だという。

 また、数十台規模のPCクラスタシステムから最大100万台の超大規模システムまで、さまざまなシステムに対応できる拡張性を搭載。ファイルシステムは、テラバイト規模から最大で8エクサバイト(ペタバイトの1,000倍)まで拡張できる。

 価格は、最小構成(InfiniBand接続の「PRIMERGY RX300 S6」4台、「ETERNUS DX80 S2」3台、「FEFS」ライセンス)で、2,143万円から。

photo
PRIMERGY RX300 S6

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