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世界のトップブランドを分析するBrand Finance Global 500によれば、トヨタは2010年の苦境から順調な回復を続け、そのブランド価値は前年比1980億円(10%)増となり、2010年以前を上回ったという。
Brand Finance社から発表された日本のトップブランド25社に関する分析によれば、トヨタのブランド価値は、同社がブランドを毀損した2010年以前を上回った。これは、トヨタが苦境を乗り越えて巻き返しを果たしたことを示していると同社ではみているという。
ライバルのホンダと日産はどちらもブランド価値の落ち込みが報告された。ホンダは最も低下が激しく8%減の1070億円減、日産は損失をわずかに食い止め、3%減の357億円の損失で、日本車メーカーのブランド価値ランキングでは第5位を維持した。
ランキングでは、エレクトロニクスメーカーのブランド価値はかなり低下が激しいことが明らかとなった。多くのメーカーは自然災害による生産設備の損害を修復してきているものの、円高と輸出の需要が予想を下回ったことから、伸びを回復するには障害となっているためだという。
「日本の津波が国内ブランドに及ぼす長期的影響について確実な結論を出すのは難しいでしょう。しかし、この9か月間、各社のうち多くは相当なブランド価値の低下にさいなまれてきたことは明らかです。今のところ、日本のビジネスはまだ低迷が予想されていますが、トヨタやNTTのようなブランドは、困難は多々あっても、それを乗り越えて成長できるだけの力があることを示しています」(Brand Finance社 CEO、David Haigh氏)
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