- 2011/08/22 掲載
国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場:2011年度はマイナス3.7%、事業継続性やソーシャルメディア対応が必要
同社の調査によると、2010年の国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場規模は940億8,800万円となり、前年と比較して3.7%の成長となった。2010年~2015年の年平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は2.2%、2015年の市場規模は1,047億3,600万円となる見通し。
IDCの調査では、国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場をコラボレーティブアプリケーション市場とコンテンツアプリケーション市場で構成。
コラボレーティブアプリケーション市場では、統合コラボレーティブ環境が2009年の大きな落ち込みから回復したことが、プラス成長に寄与したという。また、顧客にとって投資効果を理解しやすいチームコラボレーティブアプリケーションや会議アプリケーションが、国内経済状況に依存せずに堅調だった。
コンテンツアプリケーション市場でも、従業員同士の情報共有基盤の更新需要、Webコンテンツ管理やコンプライアンス対応といったソリューションが顧客の支持を得て、プラス成長に回復した。
2011年の国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場は、東日本大震災の影響を受け、前年比成長率マイナス3.7%、市場規模905億8,100万円と予測している。
2012年以降は、震災復興需要とユーザーのリプレイスで投資が回復し、緩やかな成長軌道に乗るとみられる。機能市場ごとの内訳を見ると、会議アプリケーション、ソーシャルプラットフォーム、検索/ディスカバリーソフトウェアが成長率の高い分野として期待されるという。
「国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場を堅調に成長させるためには、ベンダーは、顧客の事業継続性リスクに耐えうるコラボレーション基盤の提供とともに、既存のパッケージソフトウェアや関連ソリューションを補完するSaaS、ソーシャルメディア、モバイルテクノロジーといったコンシューマーITを事業ポートフォリオに取り入れ、ビジネスモデルを再構築することが必要である」(IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ シニアマーケットアナリスト 冨永 裕子氏)
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場 2010年の分析と2011年~2015年の予測」(J11310108)にその詳細が報告されている。
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