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住友化学は、中国・吉林省に現地企業とPPコンパウンド製造・販売の合弁会社を設立した。
住友化学は18日、中国吉林省長春市の樹脂コンパウンド事業会社である吉林省新東泰工程塑料有限責任公司(新東泰)と合弁で、自動車向けポリプロピレン(PP)コンパウンドの製造・販売を行う会社を、8月12日に設立したと発表した。合弁会社は、長春市近郊にPPコンパウンド製造工場を新設する。
PPコンパウンドは、PPに合成ゴムや無機フィラーなどの素材を混練し、耐衝撃性や剛性などを向上させた高機能材料で、自動車のバンパーや内装材として使用されている。住友化学では、グローバルに事業を展開する自動車メーカーのニーズに応えるため、かねてよりPPコンパウンド事業のグローバル展開を積極的に進めており、中国華南地区を皮切りに、欧州、北米、タイ、サウジアラビアに事業拠点を設立し、拡大を図ってきた。中国においては、2005年、広東省珠海市に珠海住化複合塑料有限公司を設立し、主に華南地区の需要に対応。また、華北地区への供給体制の拡充・整備のため、先般、遼寧省大連市に新会社を設立することを決定し、日系自動車メーカー向けを中心としたPPコンパウンド事業の強化に取り組んでいる。
一方、中国現地自動車メーカーへの事業展開が今後の事業拡大における課題となっており、今回、この課題に対する新たな取り組みとして、現地資本との合弁による事業拠点を設立することとしたもの0。合弁会社のパートナーである新東泰は、PPをはじめとする樹脂コンパウンド製品を、主に、中国の大手国有自動車メーカーである中国第一汽車集団公司に供給している。
新拠点の概要
会社名:吉林省東承住化汽車複合塑料有限公司
所在地:中華人民共和国吉林省公主嶺経済開発区
出資比率:住友化学:50%、新東泰:50%
生産能力:2万トン/年
設立日:2011年8月12日
操業開始:2012年1月(予定)
新東泰の概要
会社名:吉林省新東泰工程塑料有限責任公司
所在地:中華人民共和国吉林省長春自動車産業開発区
資本金:500万人民元>
事業内容:自動車向けを中心とした樹脂コンパウンド事業
董事長:張 喜慶
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