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- 2011/03/22 掲載
Tumblrから「キュレーション」を知る:○○はビジネスになるか(20)
コンテンツ爆発時代の情報整理術
ブログとミニブログの中間「Tumblr」
そこに登場したTwitterは140文字という制約があった。書ける分量が限られていることで、ブログの敷居を下げ、わずかの間に人気を獲得して、ミニブログという分野を確立した。
今回ご紹介するTumblrは旧来型のブログとミニブログの中間的なサービスだ。「Twitterのように使えるブログ」、あるいは「いろんなコンテンツが扱えるTwitter」と言えばいいだろうか。実際に使われている様子を見ると、短い投稿を連発するユーザーもいれば、長文を書きつづっているユーザーもいる。
また、Tumblrは、テキストやリンクのほかに、写真、引用、会話ログ(チャットなど)、サウンド(MP3)、ビデオ(動画URLまたはファイル)の計7種類のコンテンツを扱える。メニューのアイコンを選ぶ簡単な操作で投稿できて、外見も、豊富な「テーマ」を選ぶだけで変更できる。外見は普通のWebページのようだが、それでいてTwitterと同じような「フォロー」や「リブログ」(Twitterでいうリツイート)の仕組みを持ち、投稿をリアルタイムの流れで見ることができる。
サービスを開始したのは、Twitterに遅れること8カ月後の2007年3月。TwitterやFacebookほど爆発的ではないものの、確実にユーザーを増やしている。Webで表示されているカウンターによると、3月10日現在で約148万のブログがあり、投稿総数は約37億6000万。毎日2000万の投稿が追加されている。創設者でCEOのデビッド・カープ(David Karp)氏は1986年生まれの24歳。「書くことが好きではない人にも使いやすいツールを作ろうと思った」と述べている。
そのTumblrが、今年に入って「キュレーション・タグ」という機能を導入した。この言葉「キュレーション」は、今、Webサービス業界で、注目のキーワードだ。
【次ページ】Webサービス業界注目の「キュレーション」って何だ?
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