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  • 2010/12/16 掲載

【ITが実現するノウハウマネジメント:第12回】「気付き力」を認定し、有能者をさらにパワーアップする

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ノウハウは、人・モノ・金・情報に次ぐ、経営の第5のリソースである。ノウハウをマネジメントすることで、経営革新の新しい扉を開くことができる。先行企業では、ITを用いてノウハウマネジメントを支援し、革新を進めている。本連載では、ノウハウマネジメントとこれを支援するシステムの事例、背景にあるノウハウマネジメントの考え方を紹介していく。
 ノウハウを、新しい経営リソースとしてマネジメントすることで、革新を達成することができる。今回は、「気付きをもとにノウハウを創造・共有する能力」を、企業の重要スキルとして「認定」することで、有能者をさらにパワーアップし、これをテコに全社のケイパビリティを高める方法を紹介する。

「気付き力」を認定し、有能者をさらにパワーアップする

 ある大手ITベンダーが、有能PM(プロジェクトマネージャー)の育成に取り組んでいた。この企業には、100人ほどの、スキルレベル最上位のPMがいた。彼らは、大規模で難易度の高いプロジェクトを、成功裏に遂行することができた。しかし、今後さらにプロジェクトの難易度は増していく。有能な彼らを、パワーアップする必要があった。問題は、彼らを教えられる人材がいないということだ。役員でも、自分の経験領域しか教えられない。大学の先生や教育専門会社も、彼らには歯が立たない。そこでこの企業では、有能PM同士が、互いに学びあう方法を採用した。有能PMの多くは、昼食時や喫煙ルームで、互いに、プロジェクトマネジメントの実績や成功のコツを交換していた。これを、組織的に推進することにしたのだ。

 この企業では、まず有能なPMに、自分が無意識に実践しているノウハウに気付き、これを意識して活用するスキル、および、他の有能PMとの話の中で重要なノウハウに気付き、これを自分のものにするスキルを身につけさせることにした。そのために、コンサルティング会社から「ノウハウ拡充技術」を導入した。具体的には、以下の技術である。

ノウハウ拡充技術
1.気付きを得たら必ず立ち止まり、気付きを価値あるノウハウへと昇華させる技術
2.何に気づいたか、自分自身の無意識に問う思考方法
3.ノウハウを、誰にでも理解できるロジックへ展開する技術
4.気付きとそこから得たノウハウを、互いに共有し合う技術
5.自分に必要なノウハウを、外から獲得する技術
6.ノウハウを、部下に直接指導する技術


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