- 2010/07/12 掲載
富士通と富士通ゼネラル、電子ペーパーを利用した外来患者案内ソリューションを発売
本ソリューションは、電子ペーパーを搭載した富士通ゼネラル製の電子カードホルダーと独自の無線通信、診療場所や検査場所を案内する患者ナビゲーションシステム、電子カルテシステムを連携させたもので、外来患者1人1人に対し、受付から診察時の呼び出し、会計までの案内情報を配信する。
これにより、外来患者は、診察までの待ち順番の状況や呼び出しを、表示と合わせて音と振動で知ることができ、病院内の無線通信エリア内であれば、待合室などの特定の場所で待機する必要が無くなる。また、病院は、患者の誘導にかかわる時間を低減でき、看護業務に注力できるとともに、再来受付機と大型案内表示装置の台数削減が可能になるという。
富士通では、2009年より富士通研究所と富士通クリニックにおいて実証実験を行っており、今回その有用性が確認できたため、電子ペーパー搭載の電子カードホルダーと富士通の電子カルテシステムとを連携させたソリューションを提供していくという。
実証実験では、富士通クリニックに電子カードホルダー50台を導入し、「実運用時の省電力性能と運用コストの削減効果」「無線配信性能の評価」「病院スタッフや患者による配信サービスの評価」の観点で、延べ400名の患者に対し、実験を実施。患者の約95%が本ソリューションに対し好評だったという。富士通クリニックは、富士通川崎工場の構内に従業員、家族の診療と健康管理を目的に診療所として発足。2010年7月1日より、名称を「富士通病院」から「富士通クリニック」へ変更し、今後は、患者に、高い精度の画像撮影が可能な最新医療機器(CT、MRI)を導入し、 生活習慣病の予防・早期発見の充実を図り、安心・安全そして信頼される医療を目指すという。
価格は個別見積。2011年2月より出荷を開始する。富士通では3年間で30システムの導入を目指す。
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