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- 2010/06/10 掲載
iPhone / iPadはEコマースを劇的に変化させるか?
ネクストソリューションズ 取締役COO 最高執行責任者 陳 政安氏
いまさらではあるが、iPhoneの魅力は何といってもあの直感的なタッチパネル式のユーザーインターフェイス、さらには整備されたプラットフォーム上で音楽やアプリを世界中のユーザーに流通できる仕組みである。なお、現時点でiPhoneアプリは20万個を超える数が提供されており、iPadが登場した今、日々増加中であり、加速度的に増加していくのは容易に想像できる。
まだまだ少ないEコマース連携のiPhoneアプリ、iPadアプリ
では、なぜ現時点でiPhoneアプリと連携した物販系のEコマースが少ないのか?もちろんiPhone用に最適化したEコマースは数多くリリースされているし、PCコンテンツをiPhoneフォーマットに自動生成するASPや開発時のライブラリも充実してきており、実用段階になりつつある。ただし、これがiPhoneやiPadの特性を最大限生かして物欲や購買意欲を促進するようなEコマース連携アプリとなると話は別だ。私が知る限りでは、まだ数社程度しかEコマース連携型iPhoneアプリをリリースしていない。
その大きな理由の1つはiPhoneの契約端末台数であると考えられる。
ここで視点を変えてiPhone / iPadのユーザー特性に目を向けてみよう。そうするとEコマース運営会社にとってのチャンスが見えてくる。現時点でのiPhone / iPadユーザーは非常にネットリテラシーが高いインターネットのヘビーユーザーであり、男性の学生やビジネスパーソンに人気が高いとも言われている。男性比率の高い端末なのである。これが今後、iPhone / iPadの契約端末台数の伸びに伴い、キャリアOLや主婦といった女性ユーザーやの増加などが目に見えてくるようになれば、iPhone/iPadへの対応は、Eコマース運営企業にとって必須の販売チャネル・プロモーション手段として検討するのに十分なものになっていくと予測している。
ちょうど数日前、Amazon.co.jpがiPhoneアプリ日本版を公開し話題を呼んでいた。今後、Amazonに追随するかたちで他のEコマース大手がアプリの公開に踏み切る日も近いだろう。
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