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- 2024/12/29 掲載
デザイナー向けベストAIツール2024、生成AI時代に必ず知っておくべき7選
オールラウンドなAIデザインツール
エンタープライズ向けのオールラウンドAIデザインツールとしてまず名が挙がるのが「Typeface」だ。同ツールの主要な特徴は、マルチモーダルAIコパイロットと呼ばれる統合機能にある。画像内の要素を簡単なプロンプトで修正・追加・置換できる「Generative Edit」、元のフレームを超えて画像を拡張し、アスペクト比の調整やフレーミングの修正を可能にする「Generative Extend」など、高度な編集機能を備える。ブランドパーソナライゼーション機能「Typeface Blend」も、同ツールの強みとなっている。企業のトーン、ペルソナ、製品などを学習することで、一貫したブランディングを実現。同時に、安全性やガバナンス、信頼性といった要素も担保する。
「Typeface Connect」と呼ばれる統合機能により、グーグルワークスペースやマイクロソフトTeamsなど、主要なビジネスアプリケーションとの連携もスムーズだ。
特に「Feeds」機能は、単一のプロンプトから複数のキャンペーン素材やコンテンツバリエーションを生成。「Graph Search」は、自然言語を使ってコンテンツライブラリ内の画像を検索できるため、手動でのタグ付けが不要となる。
コンテンツの信頼性確保にも注力している。Typefaceには一連のガードレール機能が付与されており、不適切なコンテンツの生成を未然に防ぐ仕組みとなっている。また、剽窃やミスリーディング情報を防ぐためのチェック機能も備えているという。
価格は年間契約の場合、エッセンシャルが月額49ドル、チームが79ドル。
マーケティング向けデザインツールの新定番
もう1つデザインの新定番ツールとして挙げられるのが「Canva」だろう。デザイン性の高いプレゼンテーション資料やイメージを誰でも手軽に作れる基本機能に加えて、AI機能にも力を入れており、現在は「Canva AI」としてさまざまなAIデザインツールと連携を行っている。たとえば、画像生成AIツールのMagic Studioと連携した機能の1つ「Magic Design」では、ユーザーの指示やアップロードされたメディアをもとに、カスタマイズ可能なデザインテンプレートを生成することができる。
このほかにも、テキストプロンプトから静止画や短尺動画を生成できる「Magic Media」、テキストプロンプトを使って画像内の特定領域に要素を追加・置換できる「Magic Edit」なども人気の機能となる。
動画編集に関しても、「Beat Sync」による音楽と映像の自動同期、「Magic Animate」によるワンクリックでのアニメーション・トランジション適用といった機能を備える。多言語展開を視野に入れるマーケターには、100か国語以上に対応する翻訳機能も魅力となるだろう。
そのほか、AIナレーションの「D-ID」との連携した機能の提供も行っている。
Canvaの最大の強みはなんと言っても、さまざまなレベルのユーザーが難なく使いこなせるユーザーフレンドリーなインターフェースといえるだろう。一方、カスタムフォントのアップロードなど、高度な機能も充実している。エンタープライズユーザー向けには、安全性やプライバシー保護機能を備えるなど、企業利用を強く意識した機能強化を進めている。 【次ページ】プロデザイナーに人気、ベクター画像生成に強みのツール
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