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  • 【北海学園大学事例】学内ネットワークの“見える化”推進、情報化計画の適正化と合理化にも貢献

  • 2008/11/19 掲載

【北海学園大学事例】学内ネットワークの“見える化”推進、情報化計画の適正化と合理化にも貢献

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1885年設立の北海学園を前身に持つ、北海道の私学の雄、北海学園大学は、人材育成のための情報化投資に以前から積極的に取り組んでいる。その道内最大私学の“見える化”をRSA enVisionが支えている。

開拓者精神あふれる人材の育成に、情報教育を積極活用

北海学園大学
 1885年に設立された北海学園の「開拓者精神」を建学の精神として継承する北海道随一の私立総合大学、北海学園大学では、社会の要請を先取りして情報教育に先駆的に取り組んでいる。学生が自由に使えるPCが約520台用意され、講義や研究に活用されている。経営学部では学外からでも講義の資料にアクセスできる他、レポート提出、小テストや補習までオンラインで行える講義支援システム「GOALS」が用意されている。

 また、優れた教員を確保するため、研究施設の充実に力を入れており、1995年に研究用の学内ネットワークを工学部のある山鼻キャンパスに導入している。導入当初はインターネットとも完全にオープンにつながった自由なネットワークとしてスタートした。情報セキュリティの重要性の高まりや大学の知的財産保護を目的に段階的にセキュリティの強化に努めてきたという。

 その学内システムの企画から設計、運用までを束ねているのが北海学園大学情報システム運営委員会委員長であるが、適切で合理的な投資計画を立案する担当者が北海学園管財部施設課長の茶畠浩氏である。

 「必要なセキュリティ対策は漏れなく講ずるようにしていますが、その中で先生方に十分納得、満足していただけるネットワークになっていると思います」と笑顔で語る茶畠氏だが、そのために他の大学や私立大学情報教育協会など様々な場所に足を運び、アドバイスに耳を傾けているという。「他校では、教育の現場にセキュリティなど不要、という考え方を持つ先生方もまだいらっしゃる」(茶畠氏)中で、北海学園大学がバランスの取れた情報化を推進できたのは、外部のプロフェッショナルの知恵と力を得て、早い段階から北海学園大学情報システム運営委員会の設立やセキュリティ・ポリシーの策定に取り組んできた成果である。

過不足ないセキュリティ投資のため現状の“見える化”を推進

 このように積極的な情報化を推進してきた北海学園大学が、今春のシステム更新に伴って導入したのが、情報システムの現状の“見える化”であり、その中核を成すのが、RSA enVisionである。

 確かに企業においては、いわゆるJ-SOX法の施行に基づく内部統制の推進を背景に、ログ管理によるモニタリングの普及が急速に進んでいるが、教育機関はこうした法制の対象とはなっていない。それにもかかわらず、他に先駆ける形でログ管理によるモニタリングを導入した背景について、茶畠氏はネットワーク環境のバージョンアップ計画との関連性を挙げた。現在、学内では、インターネットにも接続されている学術ネットワークと、成績や履修、就職などの高度な個人情報を取り扱う学事ネットワークが個別に運用されている。この2つのネットワークを統合する計画が進んでいるというのである。「学内ネットワークを統合することで、学生が履修する授業を自らオンライン登録したり、教員が成績をオンライン入力できるようになり、事務処理の精度・速度が向上し、何より大幅な省力化が図れます」(茶畠氏)。そのためには、最もデリケートな個人情報である成績情報を取り扱うにふさわしい環境整備が欠かせない。適切で合理的な投資計画を立案しなければならない茶畠氏が、まさに「いろはのい」である正確な現状把握のために選んだのが、RSA enVisionを活用した“見える化”というわけである。

正確な情報とプロによる分析が難題を解決してくれる

 もちろん、“見える化”は将来のためだけではない。道内随一の規模を誇る北海学園大学のネットワークは、教員や一般の学生に加えて、海外留学生や社会人学生など多様な利用者がおり、利用者はのべ1万人規模にも達する。ささいな悪戯やちょっとした操作ミスが大きな事故につながる可能性を取り除くためにも、平時からのモニタリングが有効という判断も導入を後押しした。

 そもそも多くの教育機関では、情報セキュリティの専門スキルを持った専任の職員が配置されているわけではない。その中で、経営層に対して、現状がどの程度安全なのか、本当に必要な投資なのかといった点を、客観的かつ明瞭、しかもタイムリーに説明することは相当の難事である。北海学園大学では、この難事をRSA enVisionを中心とした“見える化”によって得られた情報と、ラック社のプロフェッショナルによる分析サービスの活用でクリアした。

 稼働から3ヶ月余り、RSA enVisionによる“見える化”の成果について茶畠氏に尋ねたところ、「ネットワークを含めたシステムの現状がよくわかるようになりました。残念ながら、気になるログが皆無というわけにはいきませんが、導入前に懸念していたよりは、健全な状態が保っていることも確認できました」と満足げに語ってくれた。今後は、分析レポート内容について具体的な改善提案を依頼しながら“見える化”の精度を向上したいと言う茶畠氏は、「通信ポートの開閉やアプリケーションの起動制限といった運用の見直しで対処できる点については、随時柔軟に対応していきますし、機器の追加などが必要であれば次回の更新に向けて予算検討の対象にします。こうした情報が現場から経営に明瞭かつ透明に伝わる環境を持てることが、最も有効なセキュリティ対策ではないでしょうか」と締めくくった。

 ログ管理によるモニタリングというと、ネットワーク・サービスを行う事業者のためのものという見方もあるが、本事例はRSA enVisionによる“見える化”が、内部システムの安全性や対策の必要性に関する説明責任を担保する手段であることを示す好例である。RSAセキュリティでは、高度なプロフェッショナルサービスを提供するパートナーとともに、北海学園大学の情報化推進をこれからも支えていく。

北海学園大学
1885年に設立された北海学園を前身に持つ、北海道随一の伝統と規模を誇る私立総合大学である。北海学 園が掲げた「開拓者精神」を建学の精神としていただき、札幌市内の2つのキャンパスに5学部11科、さらに大学院6研究科を展開、約8,000名※を超える学生が学んでいる。「徒に官に依拠せず自らの努力をもて立つ」という自主独立の開拓者精神の下、社会を支える人材を数多く輩出している。
※2008年5月1日現在

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