- 2008/02/27 掲載
ボーン・グローバル:フィンランドからグローバル・ベンチャー企業をつくる人々のビジネス+IT戦略(5)
過去2回取り上げた企業(ファースト ホップ社、レイキ社)は、どちらもB to B(企業向けを対象としたビジネス)型企業であった。この背景には、起業と同時にグローバル市場に進出するボーン・グローバル型起業は、よりニーズが特定しやすく、顧客の絶対数が少なく、一顧客あたりの売上も大きいため、マーケティングが行いやすいB to B型ビジネスが望ましい(このことは、第2回目の連載で詳しく解説した)。
今回は、ボーン・グローバルの最新事情を追うためにも、難しいとされるB to C型ボーン・グローバル企業の例として、ヘルシンキに本社を置くスラケ社を取り上げたい。なお、今回のスラケ社を含めて、前々回からご紹介しているボーン・グローバル企業には、2007年6月にフィンランドを訪問し、この連載のためにインタビューを実施している(データはそのときのものである)。
世界のほとんどの一般消費者型ビジネスは
アメリカから生まれている
ヘルシンキの中心街にあるスラケ社の本社ビル
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また、アメリカは国内マーケットも大きく、多種多様なライススタイルの人が生活することもあり、まさにグローバル展開を狙った消費者向けサービスを開発するのに最適な場所ともいえる。そのため、インターネット上で多国籍化した多くのサービス、アマゾンやイーベイは、アメリカから生まれてきた。
しかし、そういった企業群の中で例外ともいえるのが、スラケ社が展開するハボ ホテル (Habbo hotel)である。ハボ ホテルとは、ティーンエイジャーを対象としたオンラインコミュニティサイトである。
ハボ ホテルは、アメリカ、イギリス、ドイツ、ブラジル、日本を含む、約30か国で、同一ブランド名で展開されているグローバルサービスだ。グローバルスケールでティーンエイジャーに特化したインターネット・コミュニティを構築できた企業は、今のところスラケ社しかない。
ハボ ホテルの特徴は、以下の2つの言葉によって説明できる。
1.グローバル規模でティーンエイジャーに受け入れられている
2.ユーザー課金によって成り立っている
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