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- 2025/01/14 掲載
「光方式」量子コンピューターで始まる「日本の逆襲」、デモ機から分かったヤバい実力
新開発の「光方式」量子コンピューターとは?
NTT R&Dフォーラムは、NTTグループや協力団体による最新技術や研究成果を発表するイベントだ。今年は122件の展示が行われたが、その中で、光量子コンピューターの新たな可能性を示した展示があった。その展示とは、理化学研究所、東京大学、科学技術振興機構(JST)、日本電信電話(NTT)、Fixstars Amplifyの共同研究グループが今年11月に発表した、量子コンピューターの新方式「汎用用型光量子計算プラットフォーム」のデモ機である。
展示ブースで筆者の目に飛び込んできたのは、中心に置かれた一般的な光ファイバーケーブルで接続された装置だ。NTTの研究員いわく、これが光量子コンピューター向け光デバイスの展示だという。
研究員は光ファイバーケーブルに触れ、それを動かしてみせた。すると、リアルタイムに量子状態が変化する様子がモニターに表示される。
「実際にここ(光ファイバーケーブル)を量子の光が通っているからこそ、このような影響が出ているのです」とNTTの研究員は話す。
通常、量子状態は極めて不安定で外乱に弱い。たとえば、現在最も主流となっている量子コンピューターの方式である「超伝導方式」における超伝導量子ビットは、極低温の環境が必要とされる。そのため、一般的な超伝導量子ビットは冷凍機の中に入っており、私たちが目にすることはできない。それに対して、まさに今この瞬間に量子状態がここを通っているということを、この距離で感じることができるのが、この装置の興味深い点だという。 【次ページ】グーグルやIBMを「逆転」し得るメリットとは?
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