- 2007/06/07 掲載
【特別企画】Interop Tokyo 2007 の見どころを探る(2/3)
ソフトバンク ビジネス+IT特別企画
●今年のテーマ
IT やネットワークといったインフラはビジネスになくてはならないもの となっている。とはいえ、既に投資は一巡した感のあるこれらの基盤にお いて、次に求められるフェイズは「いかに費用対効果を上げるか」という点 だ。
必要なのでシステムを導入する、という視点で考えていたユーザー企業 も、TCOの削減や内部統制、迅速な意思決定、柔軟なビジネス環境への対 応、自社資産の効率活用といったビジネス課題を合理的に解決するため の、より良い手段として模索するに至っている。こういった流れを受けて、 Interop Tokyo 2007のテーマは「“THE Internet”~ビジネスを加速させる為 の課題の解決策がここにある~」を掲げている。
●エンタープライズ・ソリューションShowCase
一連のビジネス志向を受けて、今回用意されたのが「エンタープライズ・ソリューションShowCase 」だ。ShowCaseとは、展示会場の中で話題のテーマに関連するプロダクトやソリューションを取り上げる特設ブース。今回設置されたエンタープライズ・ソリューションShowCase では、「IT Governance Evolution 」をメインテーマに、日本版SOX 法をはじめとする法規制に伴った内部統制やITガバナンス、ITコンプライアンスに関するソリューションが一堂に会している。また、ここでは、以下の4つのデモテーマに基づいて展示を行う。
■デモテーマ1 「企業におけるサーバー仮想化とインターフェース」
仮想化をインターフェースと管理の2面からとらえ、サーバーの仮想化、ストレージの仮想化、デスクトップの仮想化などを展示する。
■デモテーマ2 「部分最適から全体最適へ、内部統制に必要なID統合管理」
乱立したシステムのIDやパスワードを統合管理するシステムのデモ展示する。
■デモテーマ3 「NACが企業にもたらす有効性と実装フレームワーク」
NAC(Network Access Control )を3つのフレームワークで解説するととも に、ITインフラ環境に柔軟に対応するためのNAC実装の優位性について学 ぶことができる。
■デモテーマ4 「今求められるログ統合管理とその実際」
情報漏えい対策、コンプライアンス対策に要となるアクセス記録の収集と 保管および分析、トレーサビリティの確保、レポーティングなど、ログ管理 の各種ソリューションを紹介する。
●Web2.0パビリオン
新しいインターネットビジネスの代名詞ともいうべき「Web2.0 」。今回新 たにWeb2.0に関するパビリオンが設けられた。ここでは、米国で開催され た「Web 2.0 EXPO 」で発表した内容を報告する予定の企業もある。取り扱 う出展対象は、プラットフォームデベロッパ、インフラストラクチャプロバ イダ、システムインテグレータ、ソーシャルメディア、ホスティングサービス など。
●オススメのコンファレンス
コンファレンスの中でも次のコンファレンスを特にお薦めしたい。

Interop は非常に広大な敷地で行われるため、声をかけられるがままに展示 物を見ているとあっという間に時間が過ぎ去ってしまう。3 日間べったり張り付 ける方もいるだろうが、多くは忙しい仕事の合間を縫っての参加となるはずだ。 Interopに限ったことではないが、このようなイベントを最大限に活かす3つの ポイントをご紹介しておこう。
①目的を持つ
自社がどのような経営課題を抱えているのか、これをまず念頭に置いておこう。 その経営課題を克服できそうなソリューションもあらかじめ確認しておく。普段 営業としかお付き合いのない所でも、製品担当者から詳しい情報を聞くことがで きる。本当に自社に合ったソリューションか相談しよう。
②比較検討の場とする
これほどの規模で多くのソリューションが一同に展示する場はない。そのため、 ぜひ比較検討の場とすべきである。展示スペースの大きさ1つ取っても、その企業 にとっての力のいれ具合が見極められる。比較検討している他社製品について聞 いてもいい。メディアではなかなか表に出てこない生の声が聞けるはずだ。
③価格を確認する
後々確認するにしても、気軽に聞きづらいのが価格の問題だ。自社の情報を伝 えればWeb やカタログに掲載しづらい情報を教えてくれることもある。とはい え、インテグレーションまで考えるとなかなか明確に答えられるものではないの で、規模感を確認する程度にとどめておこう。
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