- 2007/03/09 掲載
【名古屋大学付属病院 事例】24時間365日稼動が必要な病院の業務システム
病院の業務システム
名古屋大学医学部附属病院は、病院総合情報システムを富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST™」で刷新、1月より稼動を開始した。
名古屋市昭和区に位置する名大病院は、外来患者数が年間約50万人、診療科数は心臓外科、小児科など計29科、病床数は1035床にものぼり中部地方で中核となる医療機関である。IT活用は2002年に電子カルテシステムを導入するなど積極的に推進している。
病院総合情報システムは病院業務の基盤システムで、電子カルテシステムおよび医事システム、検査システムや放射線システム、手術システムなどの各部門システムからなり、24時間365日の安定稼動が求められる。特に、電子カルテシステムは、診察中に患者を前にしてカルテ情報の入力や閲覧を行うため、高速のレスポンスが求められている。
刷新したシステムは、サーバの統合、データベースの高速処理化によりスピードアップ、システム2重化による信頼性の向上を実現している。サーバ統合は、従来は8台のPCサーバで構築していた電子カルテシステムを、富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 580」1台に統合した。スピード化は、データベース管理システムにインターシステムズ社のオブジェクトデータベース「Cache」を採用、「PRIMEQUEST」の広大なメモリ空間を有効活用し高速な処理を実行することにより、電子カルテ閲覧の速度を従来の約3分の1にまで短縮している。
信頼性向上は、「PRIMEQUEST」の「パーティション機能」を活用し、筐体内を複数のパーティションに分割した上、それぞれにミッドレンジディスクアレイ「ETERNUS4000モデル300」(富士通)を接続させることで、システムの二重化を行い信頼性を高めている。
また、部門システムサーバにはブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S3」を採用、SAN Bootの機能を活用することで、ハードウェア故障時にSANスイッチの切り換えのみで予備機に故障機のシステムディスクを割り当て、起動させることができ、迅速にシステムを復旧させることができるという。
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