- 2006/12/27 掲載
【ピーエス三菱事例】高度なセキュリティとコストの大幅削減を実現
橋梁上下部、海洋港湾、防災、舗装および超高層建築物などの土木や建築事業を展開しているピーエス三菱は、複雑なネットワーク環境と、短期間のみ開設される現場事務所での煩雑なネットワークの設定という2つの課題を抱えている。
複雑なネットワーク環境は、土木や建築業界では頻繁に起こるジョイントベンチャーによって生じる環境だという。
ジョイントベンチャーの現場は、複数企業の従業員がアクセスする。そのためセキュリティの確保が必須で、事務所には、複数の接続回線や複数のVLANスイッチ、ルータを設置しなくてはならず、ネットワークが複雑化していた。また、短い期間しか開設されない現場事務所にネットワークを開設するには、専用線では高額かつ開設までに1~2ヶ月かかり、安価なフレッツISDNやADSLでは、VPNルータの設置やPCの設定が必要なため、作業の簡素化が課題だった。
これらの課題を解決するためピーエス三菱が取った施策は次の通りである。既に構築していたCitrixの「Presentation Server」によるイントラネットと親和性の高いF5の「FirePass」を中核に、シー・エス・イーのワンタイムパスワード「SECUREMATRIX」と三菱電機ビジネスシステムのプライベート認証ツール「CERTWEB」を導入した。「SECUREMATRIX」と「CERTWEB」の導入は、土木・建築現場でのセキュリティをより高める狙いがった。これらの導入を、海外拠点を皮切りに順次開始したという。
ジョイントベンチャーの現場で発揮
この施策の効果が最も現れたのは、ジョイントベンチャーの現場だった。「FirePass」導入後は、各現場に複数の回線を用意する必要がなくなり、ルータやVLANスイッチの数も減った。それにともない設定にかかる時間、人件費と手間が簡素化、大幅なコスト削減も実現できた。また、全システムのアカウントが「Active Directory」で一元管理され、「FirePass」からも既存のアカウント情報を参照し簡単に導入、運用することができたという。
今後、ピーエス三菱では、「FirePass」のログオン前セキュリティ機能で端末のヘルスチェックを行うことを計画している。また検疫ネットワークやアセットマネジメントへの展開、日本版SOX法への対応も視野に入れている。
<ピーエス三菱 企業プロフィール> 設立:1942年3月1日 社長:延増 喬史氏 資本金:42億1,850万円 従業員数:19,601名(連結) 売上高(2005年3月期):1540億4900万円(連結) |
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