- 2006/11/16 掲載
第一生命、会計システム再構築で、SAPジャパンの「mySAP ERP」導入
第一生命は、金融商品取引法の四半期報告制度など会計制度の動きを見据え、財務会計、予算管理など会計システムの再構築を進めていた。その一環として、SAP製品の導入を決定、2005年度期末決算から決算業務を新システムへと移行した。そして、今般、会社法対応に伴う財務諸表の変更についての対応も完了した。
金融業界では、会社法改正に伴う財務諸表の表示項目の変更や株主資本等変動計算書の新設、金融商品取引法の四半期報告制度の開始など、その対応が急務とされている。加えて、今後のさらなる各種会計制度の頻繁な新設・変更を背景に、財務会計システムには柔軟性・拡張性の高さが強く求められている。
このような中、第一生命では、従来から会計制度変更に対応する柔軟性の確保、決算業務の効率化、予算管理業務の効率化などを目標に、会計システム再構築の検討とSAP製品の評価作業を実施してきた。第一生命はSAP製品の稼動実績豊富な信頼性と充実した機能性、SAPジャパンによる特別支援体制、SAPパートナー企業である第一生命情報システムとみずほ情報総研が持つ豊富な経験に基づく保険・銀行業務知識とSAP製品の導入・運用能力を理由にSAP製品採用を決定したという。
新システムでは、全国約1800拠点からの会計伝票収録や保険契約システムを始めとした各種業務システムとの連係を行う既存会計システムを活かした上で「mySAP ERP」の財務会計コンポーネントと連動させ、貸借対照表・損益計算書を始めとした財務諸表を効率的に作成できる仕組みを構築した。また、同システム基盤に統合された管理会計コンポーネント上に、予算管理(費用管理)業務システムを構築した。さらに、SAP NetWeaver BusinessIntelligence(ビジネス・インテリジェンス製品、SAP BI)に会計データを蓄積し、様々な切り口によるデータ把握を容易に行う分析基盤も構築したという。
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