- 2006/09/19 掲載
世界のセキュリティ関連ソフトの総収益は8,800億円超
【セキュリティ】
米調査機関のGartnerは12日、2005年の世界各国のセキュリティソフトベンダーの総収益が74億ドル(約8,800億円)に達したと発表した。また、各セキュリティベンダーの世界シェアは、1位シマンテック、2位マカフィー、3位トレンドマイクロとなっている。中でもウイルス対策ソフトが占める割合がもっとも大きく、約40億ドル(54.3%)に達する。
これは世界各国のセキュリティソフトベンダーの収益を合算したもの。2004年の64億ドルに比べ、14.8%の伸びを示している。世界シェア順位は特に変動が見られなかった。
企業名 | 収益(2005) | シェア(2005) | 収益(2004) | シェア(2004) | 成長率 |
シマンテック | 23.8 | 32.2% | 20.77 | 32.2% | 14.6% |
マカフィー | 9.2 | 12.4% | 8.2 | 12.7% | 12.5% |
トレンドマイクロ | 6.3 | 8.5% | 5.5 | 8.5% | 14.4% |
CA | 4.4 | 5.9% | 4.0 | 6.2% | 10.1% |
IBM | 3.0 | 4.0% | 2.8 | 4.4% | 6.6% |
その他 | 27.3 | 37.0% | 23.2 | 36.0% | 17.1% |
合計 | 74.0 | 100% | 64.5 | 100% | 14.8% |
source Gartner,2006 |
市場の拡大についてGartnerリサーチアナリスト Nicole Latmer-Livingston氏は、コンプライアンスや内部統制など企業の持続的な成長のために、今後もセキュリティへの投資を維持した結果と分析する。
しかし、マイクロソフトは8月、「Windows Live One Care PC Safety」を発表。ネットから侵入してくるウイルスやスパイウェアを発見・駆除してくれるオンラインサービスを公開した。また、2006年1月にも公開される予定の次期OS「Windows Vista」ではウイルス対策機能を備えているという。今後セキュリティソフトの市場やシェア順位の大きな動きが見込まれる。
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