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  • 運用管理・コストの負担をかけずに推進するIT化の提案【第1回/全2回】

  • 2005/08/24 掲載

運用管理・コストの負担をかけずに推進するIT化の提案【第1回/全2回】

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システム導入後、如何にその運用をしていくかは、中堅中小企業にとって頭の痛い問題だ。「ヒト、時間、金」の問題をクリアし、賢い運用を行うには、システム運用にかかる総体的なコストとベンダーのサービス内容を把握すべきである。



 システムを導入した際にシステムベンダーやパッケージベンダーとの温度差を感じたこ とはないだろうか。システムベンダーはシステム要件を聞きシステムを開発し導入すると ころまでが役割である。パッケージベンダーは、パッケージを販売しユーザーが運用でき るところまでが役割である。一方、ユーザーにとってはシステム/パッケージが導入され、 引き渡されてからが本番である。おのずと両者の間には温度差が出てしまうのは仕方がな いことかもしれない。システムベンダーやパッケージベンダーの体制は縮小され、いよい よ自分達で運用していかなければならないと心細く感じたことはないだろうか。もちろん、 このような一部のソリューションだけを提供するのではなく、サービスベンダーとしてシ ステム運用も含めたサービス提供を行うベンダーも出てきている。いずれにしても、利用 者が一気に増え毎日の業務に関係する運用は、ユーザーにとって全てがそこから始まると 言っても過言ではないのである。【図表1】にベンダーの種類と主な役割を示す。


図表1 ベンダーの種類と運用について

1、運用は「ヒト・時間・カネ」がかかる

 このようにユーザーにとって関心の高い運用を、運用管理とは何かから整理してみる。 一般的には、「安全性、可用性、機密性……を確保して云々」というような堅苦しい言葉が 並んでしまう。そこで、もっと簡単にどのようなシステムだったら運用管理が出来ている と言えるかを考えてみる。
(1)システムを使いたいときに使える
(2)性能が業務のスピードを邪魔しない
(3)かかる費用が計画の範囲内に収まっている
(4)機密情報が漏れない
(5)データが壊れても元に戻る
(6)システムが時代や企業の成長について来る
(7)システム利用の為の教育を行う仕組みがある
(8)困ったときの問合せ先がある
(9)問題が発生したときの対応が早い

 この内容から、運用管理はハード、ソフト、利用者の三位一体を正しくコントロールし なければならないのが分るであろう。【図表2】にハード、ソフト、利用者の区分をそれぞ れ細分化しコスト項目を明らかにした。運用されるシステムによってコスト項目の多少は あるだろうが、実に多くの費用がかかるのを見て取ることが出来る。コスト項目から単に 費用だけでなく人も時間もかかることがわかるだろう。例えば、ある運用項目を実施する べきか否かの判断を行うにしても調査をしてみなければならない項目があり、ヒトも時間 もかかるのである。


図表2 運用管理の項目

 このように「ヒト・時間・カネ」のかかる運用をどのように行ったら負担を減らすこと ができるだろうか。確かに運用専門部署を持つ大企業であれば充分な「ヒト・時間・カネ」 があるので考えなくてもよいことかもしれない。ところが中堅中小企業の場合は、サーバ を置くところだけでも悩んでしまうのではないだろうか。耐震・耐火構造の建物で、非常 用電源を備えた電源設備で、高速なインターネット回線を引き、正しく動いているか監視 するとともに、重要なデータはバックアップをとらなければならない。さらに機器が壊れ た場合に備え予備機を持ち、故障した場合には業務に支障を与えないように速やかに交換 し、バックアップデータからデータを復元し業務の継続性を確保しなければならない。ま たハードディスクを交換した場合は、廃棄するハードディスク内のデータにも漏洩の心配 をしなければならない。業務システムを運用するということは、このようにサーバの運用 だけを捉えてみても大変なことなのである。

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