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- 2016/11/22 掲載
働き方改革でVDIが本格化、「リモートPCアレイ」はコストの壁を壊せるか(2/2)
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ハイパーバイザ不要で低コスト・短期導入を実現し、VDIのパフォーマンスの問題も解決
RPAの特徴は、従来のVDIのようにハイパーバイザを必要としないことだ。このため、仮想化関連ソフトウェアのライセンスが不要で、従来型のVDIに比べると、導入コストを圧倒的に抑えられる。さらに、設計・構築期間も短い。また、従来型のVDIの課題であるパフォーマンス障害もない。「VDIのパフォーマンス障害には、大きく3つの原因があります。1つは負荷の集中です。これは、出勤時に大勢のユーザーが同じサーバにアクセスするような場合に発生します。2つめは特定のユーザーが大型アプリケーションを実行することによるリソースの占有です。3つめが、仮想化ソフトウェアそのものに問題が発生するケースです。この場合は、全ユーザーが使えなくなるなど、大きいトラブルにつながります」(佐藤氏)
いずれの場合、サーバのリソースをソフトウェアで制御し、各ユーザーに動的に割り当てるというVDIの仕組みそのものが関わっている。リソースを効率的に活用できるメリットがある一方で、その割り当てがうまく機能しないと、パフォーマンスに問題が発生するのである。
これに対し、RPAはこうした問題が発生しない。CPUやメモリー、ストレージは、各ユーザーに物理的に別々に割り当てられる。このため、あるユーザーが大きいアプリケーションを動かしても、他ユーザーは影響を受けない。極端な場合、あるユーザーのPCがダウンしたとしても、他ユーザーにはまったく無関係である。
これまでVDIをあきらめていた中堅・中小企業へのベストな選択肢+ハイブリッドな活用も可能
ユーザーから見ても、RPAは非常に魅力的だ。コストと開発期間の問題から、これまでVDIを見送っていた企業にとっては、再度、VDIを検討するきっかけになるだろう。特に300ユーザー以下の徹底してコストを押さえたVDI導入には、最適な選択肢となりうる。クラウド型のDaaSと比較してもメリットは大きい。たとえば、すでにデータセンターで自社の各種サーバを運用しているなら、そこにRPAを追加するだけでVDIを実現できる。これがDaaSだと、パブリッククラウドと自社データセンター間の連携を考えなければならなくなるがそれも不要だ。
また、すでにVDIを導入している企業にとっても、RPAを使ってハイブリッドなVDI環境を実現できる。既存のVDIのようにパフォーマンスの問題が発生しないため、より重要度の高い業務や災害時の緊急オペレーション用にRPAを利用することも可能だ。
佐藤氏は、企業のVDIへのニーズは、今後さらに高まるだろうと、次のように期待を込める。
「いま、働き方改革がうたわれ、女性の活用はもちろん、高いスキルを持つ高齢の方々を再雇用する機運が高まっています。それには、会社に縛られることなく働ける環境が必要です。RPAであれば、従来よりも低コストかつ短期間で、こうした環境を作ることができます」(佐藤氏)
もしも、現在、数十~数百台規模のVDIを検討しているなら、RPAは有力な選択肢となる。また、かつてVDIを検討し、導入にいたらなかった企業にとっても、VDIを再考するきっかけとなりうるのではないだろうか。
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