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- 2015/11/27 掲載
競馬初心者でも分かる! 馬券の買い方や予想の仕方を、JRA主催の競馬教室で学ぶ
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JRAが主催、初心者向けの無料競馬教室「REXS」
東京競馬場が一望できる、最高のロケーション。この贅沢な景色を眺めながら行われるのが、初心者向け競馬教室「REXS(レーシングエキスパートセミナー)」だ。セミナー会場には約60名の参加者が集まった。客層は男女問わず年代は幅広いが、比較的若い世代も多くみられる。集まった参加者の半数以上は、競馬場に足を運んだ経験がない人が多いようだ。実は、筆者もその一人。天皇賞や菊花賞のような大きなレ―スの馬券をウインズ(場外発売所)で購入したことはあるものの、なかなか競馬場まで行く機会がなかったのである。
全2回の無料教室のうち、今回参加したのは第1回目。坂田氏は、REXSマスターズガイドに沿って、競馬の歴史やサラブレッドの血統、日本の競馬場などについて解説した。このガイドは豊富な図版と平易な解説文で構成され、競馬用語の辞典やデータなども付いている。競馬初心者が一通り読むだけでも、基本知識が身に付けられる。
競馬の歴史や競走馬の血統など、基礎知識を学べる
まずは近代競馬についての解説が始まった。近代競馬発祥の地は、世界の覇権をにぎっていた時代のイギリス。そのおかげで世界中に競馬が広がった。「特にオーストラリアには競馬場が300以上もある。南アフリカもレベルの高いレースが行われている。アジアでは香港やシンガポールも競馬が盛んだ。日本で現在の形式になったのは1860年代の横浜から。いまは国内に中央競馬と地方競馬があり、中央競馬は北海道から九州まで10カ所の競馬場が持ち回りで開催している」(坂田氏)
サラブレッドの血統についての雑学も興味深い。そもそもサラブレッドとは、徹底的に品種改良された馬を指す。300年にわたる血脈の歴史があり、そのはじまりは3頭の馬であった。かけ合わせる血統が明らかになっている芸術品であり、いわば走ることに宿命を負った馬である。競馬新聞にも親馬の名前が記載されており、馬の血統はインターネットで簡単に調べることができる。
また、いま日本の競馬場で走っている馬は国産が多い。海外産の馬には、高い関税がかかるためだ。坂田氏は「国産でも北海道、苫小牧から日高にかけての牧場だけで9割が生育され、年間で7000頭の馬が生まれている。バブル終焉の頃までの景気が良い時代は、馬がどんどん生産され、一番生産量が多かった」と語る。
とはいえ種馬となる父馬は、現在241頭しかいないという。競走で勝たなければ生き残れないという現実もある。
「皆さんがよくご存知のディープインパクトという馬は7000万円だった。それが競走で勝って約15億円の賞金を稼いだ。この馬の子供を産ませたいと思っても、配合できる数は限られている。ディープインパクトの場合は、262頭に配合し、181頭の子供を産ませた。配合にかかる金額は1頭あたり2500万円。血統が良いと、1年で競走で勝った賞金よりも稼げてしまう計算だ」(坂田氏)
優秀な競走馬を育てるため重要なのは血統だけではない。日頃から、調教師をはじめとした関係者が大変な手間をかけていることは想像に難くない。子馬から競走馬になるまでの一部始終を見てきた競馬ファンにとっても、その馬に対する思い入れは特別なものになるという。
馬券の買い方は? 競馬新聞の読み方は? 実践的な講義も
こうした競馬の基礎知識を覚えたあとは、馬券の買い方をはじめとした実践的な講義が始まる。ここからはマスターガイドに加えて、競馬新聞の「競馬エイト」を使い、新聞の読み方も学ぶことになった。今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
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