- スペシャル
- 2015/06/01 掲載
デジタルマーケティングはトップダウンで進展、ソフトバンク事業統括者に聞く最新動向
現場力を高めるインストアアナリティクスが進化を加速
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トップダウンで展開が進むデジタルマーケティング
──昨年のインタビューからおよそ1年、デジタルマーケティング市場はさらに大きく変貌しました。現在の動向をどのようにご覧になっていますか。藤平氏:デジタルマーケティングという言葉が、よりいっそう定着してきていると感じています。大手企業以外でも活用しようとする姿勢が強くなってきており、しかもボトムアップというよりトップダウンで取り組む企業が増えてきています。
また直近1年間の企業側のニーズとしては、単に広告サービスを使って集客したいというだけでなく、デジタルデータやデジタルツールを活用して、自社のマーケティング活動そのものを活性化したい、そしてより売上を拡大したい、さらには新規の事業を成功させたい、といったより経営課題にひもづいたものになっている傾向がありますね。
──ヤフーと協力して、オンラインから実店舗への来店促進と売上拡大を目指すO2O(Online to Offline)サービス「ウルトラ集客」は話題を集めました。その後の進展はいかがでしょうか。
藤平氏:最近ではもう「O2O」という言葉もそれほど聞かれなくなってきているほど、オンラインとオフラインを結ぶことが一般化してきています。
その中でウルトラ集客の案件数は前年比206%で大幅に伸びており、現在では流通/小売業界だけでなく、自動車や金融などさまざまな業種に広がりを見せています。
我々が提供するウルトラ集客の最大の差別化ポイントは、オフライン側にクーポン発券機「CouponGATE」を設置した上で、日本最大級のポータルサイトであるヤフーからターゲティングされた送客を行うことができるという点です。この圧倒的インフラと送客数は競合他社にはない唯一無二の特長で、これを評価してウルトラ集客を“指名買い”してくれるお客さまが数多くいます。
ネットワークからアプリケーションまでワンストップで提供
──企業がデジタルマーケティングに期待するのは、やはり売上アップや新規事業など“攻め”の面なのでしょうか。藤平氏:その通りです。ウルトラ集客をデジタルマーケティングの1つのツールとすれば、非常に強い集客ツールとなります。そして得られた顧客データは、ヤフーの持っているデータと併せて分析できます。
デジタルマーケティングというデータドリブンの手法を使うことで、自社が置かれているポジションより少しでも上に行きたい、あるいは他社に奪われているポジションを取り戻したいという話は非常に多いですね。
たとえば現在の企業には、Web広告の効果測定をしてCPI(Cost Per Inquiry:見込客1人を獲得するのに要したコスト)をどんどん下げて行くという取り組みはもうやり尽くしたという企業が少なくありません。
しかし、今度は新たに“CPIはいいが、絶対的なボリュームが集まらない”という悩みが出てきています。我々がお手伝いしている中でも、「CPIは少々上がってもいい、コアターゲットではない層にもアプローチして数を獲りたい」「もっと効率的、効果的に分析していきたい」というニーズは、共通して聞かれるテーマです。
つまり現在の企業がマーケティング分野において求めているものは、マーケティング活動そのものに対するノウハウやソリューション、あるいはデータアナリティクスのツール、そして実際に人を動かすプラットフォームであり、既存の大手代理店が持っている機能とは少し違う領域のものだと言えるでしょう。ここはまさに我々ソフトバンクグループが強みを持っているところであり、他社にはないメリットを提供できる分野です。
【次ページ】リアル店舗でのデータを活用して売上拡大を目指す「インストアアナリティクス」
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