- 2025/03/24 掲載
ユーロ高やエネ価格安、ECB利下げの根拠に=チポローネ専務理事
[マドリード 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は、エネルギー価格の下落やユーロ高といった主要な要因が追加利下げの根拠を強めるとの見解を示した。スペイン紙エクスパンシオンが24日報じたインタビューで述べた。
ECBは3月6日の理事会で5会合連続、昨年6月以降6回目の利下げを決定。ただ不確実性が高まったと指摘し利下げの一時停止もあり得るとしていた。
チポローネ氏は前回会合以降、経済を巡る状況は変わったものの、インフレ鈍化が想定以上に進む可能性があるとした。
「利下げ継続を支持する論拠を強める重要な要因が浮上した」とし、「インフレ目標の達成は最新の予測よりも早い可能性がある」と述べた。
前回会合後のエネルギー価格下落、ユーロ上昇、実質金利の上昇はインフレ率の低下を加速させる要因と指摘した。
「米国が欧州製品に対する関税を発動すれば、需要を冷やしインフレの下降傾向がさらに強まるだろう」と述べ「米中貿易摩擦により、中国製品が欧州市場に向かえば価格押し下げ圧力が強まる可能性がある」と指摘した。
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