- 2025/03/24 掲載
中国企業の株式発行倍増、ハイテク競争が海外投資家引き付け
[シドニー 24日 ロイター] - LSEGのデータによると、中国企業による株式発行額は2025年第1・四半期に168億ドルに達し、前年同期比で119%増となった。
中国政府のテクノロジー大手への監視緩和や、中国の新興AI(人工知能)企業ディープシークの台頭は、米中の関税合戦の影響を警戒する海外投資家にとっても十分に魅力的だと、市場関係者らは指摘する。
ゴールドマン・サックスのアジア(日本除く)株式資本市場部門の責任者、ジェームズ・ワン氏は「投資家心理は変化した。中国は投資に値しないと考える人が多かったのが、今ではこれが再評価のプロセスだと考える人が増えた」と分析。「リスク認識は依然として残っているが、チャンスを模索しようとする方向へとシフトしている」と述べた。
直近12カ月の株価収益率はMSCI中国指数の11.7倍に対し、MSCI米国指数は20.3倍、S&P500指数は20.5倍だ。
ワン氏は「中国株は他の市場よりも評価が40%低いということになる。中国政府のさまざまなミクロ政策とディープシークが、中国株の価値を強化しており、投資家にとっての下支えとなっている」とした。
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