米ペプシコ、健康炭酸飲料「ポッピ」を19.5億ドルで買収へ

Ananya Mariam Rajesh

[１７日 ロイター] - 米飲料・食品大手ペプシコは１７日、プレバイオティクス炭酸飲料ブランド「ポッピ」を１９億５０００万ドルで買収すると発表した。従来の飲料やスナック菓子の需要減少に見舞われ「より健康志向の高い炭酸飲料」分野に進出する。

米国ではより健康的な炭酸飲料やエナジー飲料が若年層の注目を集めており、同業のコカ・コーラは「シンプリー」ブランドを拡大してプレバイオティクス炭酸飲料「シンプリー・ポップ」を展開している。

ペプシコにとっても、炭酸飲料やスナック菓子「レイズ」などの一連の値上げが需要を圧迫しており、年間利益が伸び悩むと予想される中で、今回の買収は健康炭酸飲料分野での存在感を高める役割を果たしそうだ。

プレバイオティクス炭酸飲料は、腸内環境に焦点を当てた飲料への移行に後押しされ、炭酸飲料部門において成長著しい分野になっている。

ＪＰモルガンのアナリスト、アンドレア・テイシェイラ氏は、この買収でペプシコは「急成長する『モダン』な炭酸飲料分野に足掛かりを築き、コカ・コーラやキューリグ・ドクター・ペッパーなどに何年もシェアを奪われてきた炭酸飲料部門における商品群を強化できる」と指摘した。

ペプシコによると、ポッピはプレバイオティクス、果汁、りんご酢を配合し、１杯当たりの糖分を５グラム以下に抑えた低カロリー炭酸飲料だ。