- 2025/03/15 掲載
米国株式市場=急反発、割安銘柄に買い 今週は関税政策で翻弄
この日はこのところ売り込まれていたハイテク大手が復調。超大型ハイテク7銘柄「マグニフィセント・セブン」の全てが上昇した。
S&P総合500種とナスダック総合のこの日の上昇率は、昨年の米大統領選の翌日に当たる11月6日以来の大きさ。S&P総合500の主要11セクターは全て上昇し、中でもテクノロジー株が3.0%と最も大きく上下げた。
ベアード(ケンタッキー州ルイビル)の投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「米株価は過去最高値から10%低い水準にあり、売られすぎの状態にあるため、根本的な問題が解決しなくても反発する条件は整っている」と述べた。
ただ、この日は反発したものの、週足ではS&P総合500種とナスダック総合は4週連続で下落した。
今週は2月の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)でインフレ鈍化が示唆されたものの、市場はトランプ大統領の二転三転する関税政策に翻弄された。
アージェント・キャピタル(ミズーリ州セントルイス)のポートフォリオマネージャー、ジェド・エラーブルック氏は「市場は不確実性を好まない」と指摘。「トランプ氏は混乱を引き起こしている」とし、不安があおられ、経済にも株式市場にも悪影響が及んでいるとの見方を示した。
個別銘柄では、電気自動車(EV)大手テスラが3.9%上昇。主力の多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」の廉価版を上海工場で生産すると伝わったことで買いが入った。
半導体大手エヌビディアは5.3%高。ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が来週、GPUテクノロジーカンファレンス(GTC)で行う基調講演が注目されている。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.42対1の比率で上回った。ナスダックでも2.95対1の比率で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は146億4000万株。直近20営業日の平均は165億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 41488.19 +674.62 +1.65 41057.57 41528.1 40929.5
1 4
前営業日終値 40813.57
ナスダック総合 17754.09 +451.07 +2.61 17523.30 17773.4 17491.0
8 8
前営業日終値 17303.01
S&P総合500種 5638.94 +117.42 +2.13 5563.85 5645.27 5563.85
前営業日終値 5521.52
ダウ輸送株20種 14643.53 +245.85 +1.71
ダウ公共株15種 1010.19 +19.83 +2.00
フィラデルフィア半導体 4598.79 +145.55 +3.27
VIX指数 21.77 -2.89 -11.72
S&P一般消費財 1578.01 +33.11 +2.14
S&P素材 539.41 +7.00 +1.31
S&P工業 1107.38 +20.03 +1.84
S&P主要消費財 866.37 +2.44 +0.28
S&P金融 805.33 +18.12 +2.30
S&P不動産 259.59 +4.68 +1.84
S&Pエネルギー 681.00 +18.61 +2.81
S&Pヘルスケア 1685.82 +12.70 +0.76
S&P通信サービス 329.95 +6.55 +2.03
S&P情報技術 4174.12 +122.88 +3.03
S&P公益事業 398.27 +7.40 +1.89
NYSE出来高 11.58億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 37465 + 605 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 37360 + 500 大阪比
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