- 2025/03/14 掲載
米玩具メーカー、中国からの生産移転を加速 米関税受け
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米ウォルマートやターゲットに玩具を供給する大手サプライヤーは、米中貿易戦争が激化する中、生産体制の再編成として中国からの移転を加速させている。
人気の玩具「L.O.L.サプライズ!」シリーズを販売するMGAエンターテインメントは、中国での製造の4割を半年以内にインドやベトナム、インドネシアに移す計画。アイザック・ラリアン最高経営責任者(CEO)がインタビューで語った。
ラリアン氏は、インド、ベトナム、インドネシアへの生産移転を加速させた後も、約6割は引き続き中国で製造すると述べた。
利益率は既に圧迫されているが、中国製製品の卸売価格を上げる必要があるかもしれないとし、「コストを小売業者に転嫁しなければならないため、消費者に打撃を与えることになる」と語った。
ウォルマートとターゲットは、コメントの求めに応じていない。
米国の玩具業界団体は、新学期までには小売店の棚に値上げ商品が並ぶとの見方を示している。20%の関税は20%の値上げを意味すると説明した。
中国国営中央テレビ(CCTV)によると、北京当局者は今週、ウォルマートがトランプ政権の関税の影響を相殺するため中国のサプライヤーに商品の値下げを要請したとの報道について同社と話し合った。
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