- 2025/03/13 掲載
米国株式市場=S&P・ナスダック反発、CPI鈍化受け 関税懸念は重し
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種が反発して取引を終えた。インフレ指標が予想以上に鈍化したことで、このところの下げに歯止めがかかった。ただ、関税合戦の激化を巡る懸念が上値を抑制した。
ハイテク関連株への買いを受け、ナスダック総合は1%超上昇。ダウ工業株30種はプラス圏とマイナス圏を行き来する展開となり、小幅に続落して取引を終えた。
米労働省が12日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.8%上昇した。伸びは1月の3.0%から鈍化し、市場予想の2.9%を下回った。インフレが正しい方向に向かっていることが示され、米連邦準備理事会(FRB)の年内追加利下げへの期待が維持された。
AXSインベストメンツのグレッグ・バサック最高経営責任者(CEO)は「きょうは予想を下回るインフレ指標や安値拾いの買いによって上昇した」としつつ、市場はなお方向感を探っていると指摘。「インフレ鈍化に対する投資家の期待感は、進行中の貿易戦争によって抑制されている」とし、「3月の大半は不確実性やボラティリティーが続く」との見方を示した。
トランプ米政権は12日、貿易相手国に対する25%の鉄鋼・アルミニウム関税を発動した。これを受け、欧州連合(EU)とカナダは米国からの輸入品に対する報復関税を発表した。
S&P500は12日終値の時点で、先月に付けた終値での最高値からの下落率が8.9%となった。
主要11業種では情報技術が上げを主導。主要消費財やヘルスケアは下落した。
半導体大手インテルは4.6%上昇。半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)がエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、ブロードコムに対し、インテルの工場を運営する合弁会社への出資を持ちかけたと伝わった。
飲料・食品大手ペプシコは2.7%安。ジェフリーズが投資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.15対1の比率で上回った。ナスダックでも1.45対1の比率で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は161億4000万株。直近20営業日の平均は165億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 41350.93 -82.55 -0.20 41577 4172 41010
.50 1.36 .24
前営業日終値 41433.48
ナスダック総合 17648.45 +212.36 +1.22 17711 1780 17436
.41 0.10 .27
前営業日終値 17436.10
S&P総合500種 5599.30 +27.23 +0.49 5624. 5642 5546.
84 .19 09
前営業日終値 5572.07
ダウ輸送株20種 14673.15 -107.04 -0.72
ダウ公共株15種 986.90 -3.89 -0.39
フィラデルフィア半導体 4481.02 +106.95 +2.45
VIX指数 24.23 -2.69 -9.99
S&P一般消費財 1585.79 +15.97 +1.02
S&P素材 533.13 -2.41 -0.45
S&P工業 1098.94 +0.04 0.00
S&P主要消費財 870.08 -17.97 -2.02
S&P金融 791.57 +1.56 +0.20
S&P不動産 260.11 -1.00 -0.38
S&Pエネルギー 666.65 +2.91 +0.44
S&Pヘルスケア 1681.65 -17.28 -1.02
S&P通信サービス 332.27 +4.68 +1.43
S&P情報技術 4124.55 +63.38 +1.56
S&P公益事業 389.82 -1.44 -0.37
NYSE出来高 12.82億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 37105 + 315 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 37105 + 315 大阪比
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