• 2025/03/06 掲載

インタビュー:日本の人員を倍増、年間最大3000億円投資=アジア系ファンド・ヒルハウスCOO

ロイター

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Miho Uranaka Sam Nussey

[東京 6日 ロイター] - アジア系のプライベート・エクイティ(PE)ファンド、ヒルハウス・インベストメントの共同COO(最高執行責任者兼法律顧問)であるアダム・ホーナング氏は、日本での投資を本格化するのに伴い拠点の人員を倍増し、年間最大3000億円(20億ドル)を投じていく考えを示した。ロイターとのインタビューで語った。

ヒルハウスは、2005年にレイ・ジャン氏によって設立され、東アジア、東南アジア、北米、欧州、インドなどで投資している。米イェール大学から出資を受けた後、現在も米国の機関投資家からの資金が中心となっている。

2009年に日本に初めて資金を投じたのち、ビジネス環境に適応するため、基盤作りを進め、現在投資を拡大している。24年には、東京証券取引所プライム上場の不動産開発会社サムティホールディングスの買収を公表した。

ホーナング氏は、カーブアウト(非中核資産の切り出し)やMBO(経営陣が参加する買収)など「日本市場では、5─10年前には見られなかった多くの取引案件や企業の動きが活発化しており、新たな投資機会が生まれている」と話し、現在7件の未公表案件に関与しているという。

5号ファンドシリーズとして立ち上げた200億ドルのうちのドライパウダー(待機資金)約60億ドルをもとに、年間10─20億ドルを日本に投じるという。6号ファンドも新設する。

東京・丸の内に日本拠点を立ち上げ、投資体制も強化する。ベインキャピタルの元パートナーである菊田知裕氏や米ペプシコ幹部として働いていたワンユエン・タン氏を招聘するなど、人材採用を進めている。ホーナング氏は、日本の運用に携わる人員を現在の10人から2025年末までには倍増したい考えも明らかにした。

同社の投資スタイルについてホーナング氏は「経営陣とパートナーシップを築いた上で、成長を実現することを重視している」と語る。徹底的なボトムアップリサーチを通じて、企業の成長に深くコミットするといい、特に、デジタル化とグローバル化の支援の面で強みを持つという。ヘルスケア、製造業、エネルギー、消費財などの分野を中心に「非常に長期的な視点で資本を投下する」とも述べた。

*インタビューは3日に実施しました。

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