オアシス創業者、花王への提案「収益性高める」　株主総会前に会見

Kentaro Okasaka

［東京　６日　ロイター］ - 花王に対する株主提案を行っている香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントの創業者であるセス・フィッシャー最高投資責任者（ＣＩＯ）が６日、東京都内で記者会見し「（提案を受け入れれば）収益性を劇的に高め、株価は上がり、みんなが勝者になれる」と強調した。２１日に開催予定の花王の定時株主総会での議決に「強い自信を持っている」と話した。

オアシスの提案は、自社が推薦する社外取締役５人（うち３人は女性）の選任や、報酬額改定など。フィッシャー氏は候補者５人と一緒に記者会見に臨み「性別や国籍、専門性や知識、スキルの多様性が花王をより良くしてくれる」とアピールした。「今回成功しなくても（提案を）続ける」とも語った。

花王は提案に反対を表明している。理由として「オアシスの主張とは異なり、現経営陣のもとで実績を上げている」ことを挙げ、オアシス提案の候補者については必要とされる経営の経験、専門性、姿勢・資質が不足していると指摘している。

オアシスの花王の株式保有割合は昨年１２月時点で５．２３％。