- 2025/03/03 掲載
日経平均は反発、大幅安の反動で 米株高や円安も支え
[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比629円97銭高の3万7785円47銭と、反発した。前週末の米株高が好感されたほか、日経平均は前週末に1100円超下落した反動で、自律反発狙いの買いが先行した。上げ幅は一時670円を超える場面もあった。前週末に比べてドル/円相場が円安方向に振れたことも投資家心理を支えた。
日経平均は前営業日比462円高と堅調にスタートした後、一時伸び悩む場面もみられたが、しっかりした展開が続いた。前週末の米国市場でインフレへの過度な懸念が和らいで米長期金利が低下し、株高となったことを好感する買いが優勢となった。
後場に入ると一段と騰勢が強まり、後場中盤に672円高の3万7827円62銭まで上昇。特段の新規材料が出たわけではないものの、「米株先物が底堅く相場の支えになったようだ」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。上昇一服後は3万7700円台を軸にもみ合う展開が継続。物色動向としては、国内金利の上昇を背景に保険など金融株が買われたほか、自動車株も堅調だった。
市場では「週末の大幅下落の反動で戻しているが、反発の力が続くかはまだ不透明」(楽天証券経済研究所のシニアマーケットアナリスト・土信田雅之氏)との指摘が聞かれた。依然として、米国の関税政策に対する先行き懸念がくすぶっているほか、「今週末は米雇用統計の公表、来週はメジャーSQ(特別清算指数)など重要イベントを控えて積極的に上値を追うのは難しいのではないか」(土信田氏)という。短期的には、日経平均は3万7000円―3万8000円程度で推移するのではないか、という。
TOPIXは1.77%高の2729.56ポイントで取引を終了。プライム市場指数は1.77%高の1404.88ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆1858億6400万円だった。東証33業種では、全業種が値上がり。サービス、保険、輸送用機器などが値上がり率上位に並んだ。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.69%高の658.30ポイントと、8営業日ぶりに反発した。
個別では、前週末に自社株買いを発表したリクルートホールディングスが6%超高と堅調だった。
一方、イオンモールが20%超高、イオンディライトがストップ高となった。イオンが28日、イオンモールとイオンディライトを完全子会社化すると発表し、手掛かりとなった。イオンは3%超高だった。
主力のトヨタ自動車は3%超高で堅調。防衛関連も買われ、三菱重工業が6%超高、IHIが7%超高だった。半面、任天堂、ソニーグループは値下がりした。
プライム市場の騰落数は、値上がり1407銘柄(85%)に対し、値下がりが202銘柄(12%)、変わらずが29銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 37785.47 +629.97 37617.50 37,372.26─37
,827.62
TOPIX 2729.56 +47.47 2711.03 2,701.52─2,7
30.72
プライム市場指数 1404.88 +24.39 1396.80 1,390.55─1,4
05.47
スタンダード市場指数 1281.35 +11.74 1277.76 1,277.56─1,2
82.63
グロース市場指数 846.54 +6.25 848.33 844.80─852.2
0
グロース250指数 658.30 +4.53 660.24 657.25─663.5
2
東証出来高(万株) 177186 東証売買代金(億円) 41858.64
PR
PR
PR