- 2025/02/27 掲載
英アストン・マーチン、170人削減 赤字・負債拡大で
[26日 ロイター] - 英高級車メーカー、アストン・マーチンのエイドリアン・ホールマーク最高経営責任者(CEO)は26日、従業員の5%に当たる170人を削減すると発表した。これにより、2500万ポンド(3161万ドル)のコスト削減を目指す。
この日発表した2024年通年決算は、調整後税引き前損失が前年比48.7%増の2億5550万ポンドに膨らんだ。24年末時点の純負債残高は前年末比で43%増の11億6000万ポンド。
ホールマーク氏は「24年にグループの調整後営業費用では進歩が始まった一方で、将来の業績を支えて営業レバレッジを推進するためにさらに改善する必要がある」との声明を出した。
同社は電池式電気自動車(BEV)の投入を延期して、超高級プラグインハイブリッド車(PHV)「ヴァルハラ」を優先的に販売する。999台限定となり、価格は1台85万ポンド(110万ドル)と伝えられている。同社は価格の確認を拒否した。
ヴァルハラの納車は今年下半期に始まる予定で、25年の調整後営業損益とフリーキャッシュフローをプラスにけん引すると見込んでいる。
同社は2025年の卸売台数の伸び率が1桁台半ばになると予想。バークレイズのアナリストらは顧客向けのノートで「25年の販売台数見通しが予想を下回り、需要喚起と受注台数改善の必要があることは、高級車・スポーツカーの需要低迷を浮き彫りにしている」と指摘した。
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