- 2025/02/26 掲載
OCBC、24年第4四半期純利益が予想下回る 25年は融資鈍化へ
自己資本利益率(ROE)は11.8%と、前年同期の12.4%から低下。純金利マージンは2.15%と、前年同期の2.29%から下がった。
第4・四半期の業績が予想を下回ったのはシンガポールの銀行で唯一。OCBCは25年通年の融資伸び率が一桁台前半に鈍化し、収益性の主要指標の純金利マージンが前年の2.2%から2%程度へ弱まるとの見通しを示した。24年には融資が8%増え、目標の一桁台前半を上回っていた。
併せて25億シンガポールドル(18億7000万米ドル)相当の資本還元を実施すると発表したものの、OCBCの株価は26日の取引開始後に前日より最大2.8%下げた。
OCBCのグループ最高経営責任者(CEO)のヘレン・ウォン氏は「地域の成長見通しについて注意を払いながらも楽観的な見方を維持し、成長機会があれば捉えられる態勢を整えている」とし、「より複雑化する地政学的情勢や、変動が激しいマクロ経済環境を機敏に乗り切る」との方針を示した。
OCBCの融資額は東南アジアの銀行で2番目に多く、シンガポールと大中華圏、インドネシア、マレーシアを主要市場としている。
PR
PR
PR