- 2025/02/26 掲載
NY市場サマリー(25日)S&P・ナスダック一時1カ月ぶり安値、ドル下落、利回り急低下
コンファレンス・ボード(CB)が発表した2月の消費者信頼感指数は98.3と、前月から7ポイント低下した。低下幅は2021年8月以来、3年半ぶりの大きさ。予想の102.5も下回り、24年6月以来の低水準となった。
主要通貨に対するドル指数<=USD>は0.39%安の106.33となった。前日24日には一時、2カ月ぶりの安値となる106.12を付けていた。
ユーロ<EUR=>は0.37%高の1.0505ドル。
トランプ大統領が表明しているカナダとメキシコに対する関税発動が3月4日に迫る中、インフレに対する懸念が高まりつつあるほか、実業家イーロン・マスク氏が率いる「政府効率化省(DOGE)」の措置が労働市場に与える影響も懸念される。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りが急低下し、指標となる10年債利回りは10週間ぶりの低水準に達した。投資家は米国経済の減速の兆しと持続的な地政学的不確実性から、債券に逃避先を求めた。
利回りの低下は、2月の消費者信頼感指数が98.3に低下したとの報道を受けて加速した。
リスクオフの雰囲気は米株市場でも見られた。ハイテク株の多いナスダックが下落を主導した。
ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネージャー、ジャック・マッキンタイア氏は「米国株式は修正モードにあり、この傾向が続けば富の破壊が起こるだろう。それが富裕層の消費者をより慎重にさせる可能性がある」と述べた。
PGIMフィクスト・インカムのグローバル債券部門長ロバート・ティップ氏も「経済見通しと一部の相反する政策不安を巡り、市場にいくつかのひび割れが見え始めている」と指摘した。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 米国株式市場ではS&P総合500種<.SPX>とナスダック総合<.IXIC>が一時、1カ月ぶりの安値に沈んだ。消費者信頼感指数が低下したことで景気を巡る不透明感の高まりが浮き彫りになり、売りが進んだ。
コンファレンス・ボード(CB)が25日発表した2月の消費者信頼感指数は98.3と、前月から7ポイント低下した。低下幅は2021年8月以来、3年半ぶりの大きさ。予想の102.5も下回り、24年6月以来の低水準となった。
チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「きょうは明らかにリスクオフで、リスクオフの月が続いている」とし、「多くの企業が現在、個人消費の方向性について慎重な見方を示しており、きょうの消費者信頼感指数がそれを裏付けている」と述べた。
また、政治環境も助けになっていないとし、「株式を含め、購入を先延ばしにする理由が多数ある」と指摘した。
リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、インフレが米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に回帰することが明確になるまで、金利政策に関し様子見姿勢を維持する考えを示した。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、利益確定や換金目的の売りが膨らみ、反落した。
米民間有力調査機関コンファレンス・ボードがこの日午前に発表した2月の消費者景気信頼感指数は98.3と、前月の105.3から大幅に低下。月間の下落幅は2021年 8月以来3年半ぶりの大きさで、市場予想(102.5=ロイター調査)も下回った。また、12カ月平均の期待インフレ率が5.2%から6.0%に跳ね上がり、期待指数も 24年6月以来8カ月ぶりの低水準に落ち込むなど、全般的に低調な内容。投資家がリス ク回避姿勢を強める中、前日に史上最高値を更新した金塊相場は一転して利食い売りや換金売りにさらされ、一気に40ドル程度急落した。
ただ、トランプ米政権が目指す高関税政策を巡る懸念は根強く、2900ドルの節目を 割り込んだ場面では買い戻しが台頭。トランプ氏は前日、3月4日に迫るメキシコとカナ ダへの25%の関税発動について「予定通り」としたほか、関税や非関税障壁が高い国・ 地域への「相互関税」を推進する考えを改めて強調した。インフレ再燃を警戒する市場は、 米商務省が週末28日に発表する個人消費支出(PCE)物価指数の結果にも注目してい る。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米欧の景気減速懸念や供給拡大懸念を背景に、反落した。
米民間有力調査会社コンファレンス・ボード(CB)が午前発表した2月の消費者景気 信頼感指数は98.3と、前月(105.3=改定値)から大幅に低下。市場予想(10 2.5=ロイター調査)も下回った。一方、ドイツ連邦統計局が25日発表した20 24年通年の実質GDP(国内総生産)確定値は季節調整済みで前年比0.2%減となり、 2年連続のマイナス成長が確定した。これらを背景に、米欧の景気鈍化に伴うエネルギー需要鈍化への懸念が浮上し、原油は売りにさらされた。
一部の石油輸出国機構(OPEC)加盟国の供給が拡大するとの観測も相場の重しとな った。英石油大手BPは25日、OPECの中でサウジアラビアに次ぐ第2位の産油国で あるイラクの北部にあるキルクーク石油・ガス田の再開発に向け契約を結んだと明らかにした。またナイジェリアの現時点の石油生産量が日量180万バレルと、前年の日量10 0万バレルから増加したことが明らかになった。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY午後4時 149.06/149.
10
始値 149.80
高値 149.81
安値 148.58
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0510/1.05
11
始値 1.0489
高値 1.0519
安値 1.0485
米東部時間
30年債(指標銘柄) 16時35分 101*02. 4.5586
50 %
前営業日終値 99*19.5 4.6490
0 %
10年債(指標銘柄) 16時35分 102*19. 4.3002
50 %
前営業日終値 101*27. 4.3930
50 %
5年債(指標銘柄) 16時35分 100*16. 4.1327
50 %
前営業日終値 100*02. 4.2300
75 %
2年債(指標銘柄) 16時35分 100*01. 4.1024
38 %
前営業日終値 99*29.3 4.1680
8 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 43621.16 +159.95 +0.37
前営業日終値 43461.21
ナスダック総合 19026.39 -260.54 -1.35
前営業日終値 19286.93
S&P総合500種 5955.25 -28.00 -0.47
前営業日終値 5983.25
COMEX金 4月限 2918.8 ‐44.4
前営業日終値 2963.2
COMEX銀 3月限 3182.6 ‐77.7
前営業日終値 3260.3
北海ブレント 4月限 73.02 ‐1.76
前営業日終値 74.78
米WTI先物 4月限 68.93 ‐1.77
前営業日終値 70.70
CRB商品指数 306.4978 ‐1.9530
前営業日終値 308.4508
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