ＥＣＢに追加利下げ余地、インフレ見通し「心強い」と独連銀総裁

［フランクフルト　２５日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は２５日、インフレ率が予想通り今年中に目標の２％まで低下すれば、さらに金利を引き下げる余地があるとの認識を示し、物価の見通しは「心強い」と述べた。

ナーゲル氏は、今後発表されるデータ、特に物価動向に関するデータは、ＥＣＢが今年中に目標を達成する公算であることを示唆するとし、「これにより（ＥＣＢ）理事会は主要金利をさらに引き下げることが可能になる」と述べた。

「物価の見通しはかなり心強い」としながらも、コアインフレの持続的な上昇、サービスインフレが依然強いことには警戒感を示した。

この日発表した独連銀の２０２４年通期決算は１９２億ユーロ（２０１億ドル）の損失で前年に続き赤字となった。当面、赤字が続き、連邦政府に配当を支払うことができないとの見通しを示した。